看護師の転職に必要な書類とは?応募書類や退職手続きに必要なものを解説!

2022.12.11

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転職を検討中の看護師のなかには、「必要書類について知っておきたい」という方もいるでしょう。看護師が転職する際に必要な書類は、転職活動中や退職手続きなどの状況ごとに異なります。また、入社時に提出する書類もあるので、知っておくと便利です。本記事では、看護師の転職で必要な書類を、シチュエーションごとにまとめました。転職する際は、記事内のチェック項目を活用して、スムーズに手続きを済ませましょう!

看護師が転職する際の必要書類とは?

看護師が転職する際の必要書類は、「応募する際」「内定獲得後」「退職時」など、シチュエーションごとに異なります。それぞれの状況に合わせて複数の書類を用意する必要があるため、あらかじめリストアップしておくとスムーズに手続きを進められるでしょう。

一般的な転職活動の期間は、1ヶ月~3ヶ月程度といわれています。提出書類に漏れがあれば、採用選考に悪影響を及ぼしたり、円満退職につながらなかったりするなど、転職活動の期間が延びる恐れがあるので気をつけましょう。特に、短期間で転職活動を終わらせたい看護師さんは、効率よく必要書類を揃えられるよう事前に確認しておくことが大切です。

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【看護師の転職】応募先に提出する書類

看護師の転職は、履歴書や職務経歴書といった「応募書類」を用意することから始まります。希望する病院やクリニックが決まったら、応募先に提出する書類を準備しましょう。

履歴書

履歴書は、求職活動を行う際の書類選考で必須となる書類です。本人確認のための基本情報をはじめ、学歴や看護師としての経歴、保有資格、志望動機、自己PRなどを記入する欄が設けられています。履歴書の用紙は、コンビニや書店、通販サイトなどから購入できるほか、Web上からダウンロードして用意することも可能です。

履歴書を準備するときは、手書きでもパソコンでもどちらで作成しても問題ありません。転職を希望する病院やクリニックの求める人物像を考慮したうえで、自身を採用するメリットがあることをアピールする志望動機や自己PRを考えましょう。

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職務経歴書

職務経歴書は、これまでの経歴を詳しく記載する書類のことです。前職の病床数や従業員数といった基本情報をはじめ、配属部署や担当業務、実績といった職務内容、自己PRなどを記載します。履歴書よりも具体的に経歴やスキルをアピールできるので、看護師の転職では、履歴書のみで良い場合もありますが、提出すれば「意欲が高い」と好印象を与えられる可能性があるため、余裕があれば用意しておきましょう。

職務経歴書はWordやExcelなどを用いてパソコンで作成するのが一般的です。Web上からフォーマットをダウンロードすることもできるので、使いやすいものを選びましょう。
なお、転職回数が多く履歴書に経歴を書ききれない場合は、履歴書に経歴を簡単に書いたうえで、職務経歴書に詳細を記載する方法もあります。

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看護師免許

看護師の転職は、原本またはコピーでの看護師免許の提示が求められます。免許の期限が切れていたり、紛失したりした場合は、転職活動を始める前に更新や再発行が必要になるので、保健所にて手続きを行ってください。万が一手続きが選考に間に合わない場合は、提出期限を延ばしてくれる可能性があるため、応募先の病院やクリニックに事情を伝えるようにしましょう。

応募先によって必要になるもの

看護師の転職では、応募先の病院やクリニックによって必要になる書類があります。下記で、必要になる可能性のある書類の種類を確認しておきましょう。

  • 健康診断結果(受診から1年以内のもの)
  • 成績証明書
  • 源泉徴収票

健康診断の結果は受診から1年以内のものを用意しましょう。成績証明書は卒業した看護学校へ電話で問い合わせて発行してもらいます。源泉徴収票は在職中であれば必要ありませんが、採用された後に必要になる場合が多いようです。
また、応募書類を郵送する際や手渡しする際は、これらの必要書類を折らずに入れられる封筒やクリアファイルが必要になるので、合わせて準備しておきましょう。

【看護師の転職】採用されたら必要になる書類

看護師として採用された場合、雇用契約書や雇用保険被保険者証といった転職先に提出する書類を準備します。基本的には、転職先からの指示に従って必要書類を揃えれば問題ありません。具体的には、下記のような書類が求められるので、押さえておきましょう。

雇用契約書

雇用契約書は、労働者である看護師と雇用者である病院やクリニックとが労働契約を結ぶための書類です。転職先で用意してもらえます。書類に記載された雇用形態や給与、勤務時間などの条件が、選考時と変わっていないかどうかを確認したうえで署名をして提出しましょう。

雇用保険被保険者証

雇用保険被保険者証は、雇用保険に加入していることを証明する書類で、退職する際に前職からもらいます。転職先で雇用保険に加入する際に提出が必要になるため、大切に保管しておきましょう。

源泉徴収票

源泉徴収票は、過去1年間(1月~12月まで)の給与総額や所得税額が記載された書類です。年末調整に必要な書類なので、退職時に前の職場から必ずもらうようにしましょう。転職先の年末調整に間に合わなかったり、源泉徴収票を提出しない場合は、自分で確定申告をすることになります。確定申告が必要になるシチュエーションについて知りたい方は、「看護師の転職で確定申告が必要なのはどんなとき?」をご覧ください。

年金手帳

年金手帳は、公的年金の加入者に交付される手帳のことです。転職する際は、年金手帳の原本かコピーを求められます。前職に入職する際に原本を提出した場合は、必ず返却してもらってください。

給与振込先届

給与振込先届は、看護師として勤務した給与を振り込んでもらうための銀行口座を指定するための書類です。転職先で用意してもらえるので、指定したい口座番号や支店名を記入して提出しましょう。

看護師免許

「【看護師の転職】応募先に提出する書類」でご紹介した看護師免許は、転職先に入職する際も原本、またはコピーが求められます。応募書類として準備できなかった場合は、入職のタイミングで提出できるよう、きちんと準備しておきましょう。

転職先によって必要になるもの

ご紹介した書類に加えて、下記のような書類も必要になる場合があります。

  • 退職証明書
  • 身元保証書
  • 離職票

退職証明書は、前職をすでに退職していることを証明する書類。身元保証書は、入職する本人が問題のない人物であることを証明する書類です。
離職票は、雇用保険の失業保険を受給するために必要な書類のため、基本的に提出の義務はないものの、一部では必要になる場合があります。手元にある場合は大切に保管しておきましょう。

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看護師が今の職場から受け取る書類と返却するものリスト

看護師が退職する際は、今の職場から受け取るものと返却するものがあります。退職してから「書類をもらいたい」「返しそびれた備品がある」と思っても、辞めた職場はなかなか行きづらいものなので、退職日までにきちんと揃えておくのがおすすめです。

職場から受け取るものリスト職場へ返却するものリスト
雇用保険被保険者証
源泉徴収票年金手帳(原本)
離職票(1、2)
退職証明書(必要な場合)
健康保険被保険者資格喪失証明証
厚生年金基金加入員証(加入者)
健康保険被保険者証
職員証(IDカード、名札)
通勤定期券
ロッカーの鍵
制服
名刺
職場に関する資料

看護師として働いていた職場を退職する際は、健康保険被保険者証を返却して健康保険被保険者資格喪失証明証を受け取りましょう。詳しくは次項で解説しますが、すぐに転職しない場合に健康保険の切り替え手続きを行う際に必要になります。

また、職場から支給された制服や職員証、名刺、ロッカーの鍵などは、持ち帰らずに返却してください。返却しそびれると、後日、直接出向くか郵送で返さなければならなくなるため、覚えておきましょう。

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すぐに転職しない看護師が退職後に必要になる手続きは?

看護師を退職後にすぐに転職しない場合は、次のような手続きを行うのが一般的です。必要書類と合わせてチェックしておきましょう。

失業保険の手続き

失業保険とは、雇用保険に加入していた人が次の職場を見つけるまでの間に、一定の条件下で受け取れるお金のことで、基本手当ともいいます。退職後の仕事が見つかっていない場合は、失業保険を受給できる可能性があるので、申請を検討してみるのがおすすめです。

失業保険の手続きは、最寄りのハローワークで行います。申請時は、退職する際に受け取る「雇用保険被保険者証」と「離職票(1、2)」が必要なので、忘れずに持参しましょう。受給条件については、ハローワークインターネットサービスの「基本手当について」をご覧ください。失業保険をもらわない場合は、特に手続きの必要はありません。

出典
ハローワークインターネットサービス「基本手当について」(2022/12/09)

健康保険の任意継続・切り替え手続き

勤務先の社会保険として健康保険に加入している場合は、継続や切り替えなどの手続きが必要です。勤務先で健康保険組合などに加入している場合、退職とともに健康保険の被保険者としての資格が喪失します。そのため、国民健康保険への切り替えや前職の健康保険への任意継続、または家族の扶養者になるなどの手続きをしなくてはなりません。

なお、健康保険への加入は国民の義務なので、手続きは必須となります。国民健康保険に切り替える場合は、退職後14日以内に「健康保険資格喪失証明書」や「本人確認書類」などを用意して、居住地を管轄する自治体の健康保険の窓口へ行きましょう。

出典
厚生労働省「国民健康保険の加入・脱退について」(2022/12/09)

年金保険の任意継続・切り替え手続き

健康保険と同じように、勤務先の社会保険として厚生年金に加入している場合も手続きが必要になります。状況に応じて、厚生年金の任意継続や国民年金への切り替え、家族の扶養者になるなどの手続きを行いましょう。

20歳~60歳未満の国民は、年金保険への加入が義務付けられています。国民年金に切り替える場合は、退職後14日以内に「年金手帳」や「離職票(1、2)」「本人確認書類」などを用意して、居住地を管轄する自治体の年金窓口へ行きましょう。

出典
日本年金機構「会社を退職した時の国民年金の手続き」(2022/12/09)

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まとめ

看護師の転職に関わる必要書類は、「応募時」「退職時」「入職時」などのシチュエーションごとに異なります。提出書類に不備があれば、選考や手続きがスムーズにいかず、想定外の期間を要する場合があるので注意してください。これから転職活動を行う看護師さんは、どのタイミングでどのような書類が必要になるのか、事前にチェックしておきましょう。

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