
リハビリ病院への転職を考えている看護師の中には、「実際の仕事はきついのだろうか?」と不安を持つ方もいるのではないでしょうか。患者さんの身体介助が多い回復期病棟では、体力的な負担や看護スキルの衰えを不安視する看護師もいるようです。この記事では、リハビリ病院の看護師がきついと感じる点や対処法などを解説します。仕事のやりがいや転職を成功させるコツも紹介しているので、参考にしてみてください。
リハビリ病院とは、容体が落ち着いた患者さんが在宅復帰できるよう、医療やリハビリを提供する病院のことです。回復期リハビリテーション病院とも呼ばれています。
厚生労働省の回復期入院医療に関する資料(p.5)によると、回復期リハビリテーション病棟の機能は「急性期を経過した脳血管疾患や大腿骨頚部骨折等の患者に対し、ADLの向上や在宅復帰を目的としたリハビリテーションを集中的に提供する」ことです。
厚生労働省の「回復期入院医療について(p.130)」によると、リハビリ病院では、患者さんの疾患や状態により、入院日数の上限が60~180日と決まっています。急性期病棟よりも長く患者さんと関われるのが特徴です。
リハビリ病院の看護体制は13:1または15:1のため、一般的な急性期病棟(7:1または10:1)よりも受け持ちの患者さんが多くなります。患者さんの状態によっては、対応が忙しくなることもあるでしょう。
理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が多く在籍していることもリハビリ病院の特徴の一つです。ベッドサイドでもできるリハビリを行っているので、病棟全体に活気があります。
リハビリ病院で働く看護師の主な仕事内容は次のとおりです。
リハビリ病院では、多職種で患者さんに関する情報共有をしたり、ケアの方針を話し合ったりするカンファレンスが重視されています。ほかの職種と会話することで視野が広がり、リハビリや在宅医療に関する知識も増やせるでしょう。
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ここでは、リハビリ病院の看護師が苦労している点や大変に思う点を紹介します。リハビリ病院が自分に合っているかどうか心配な方はチェックしてみてください。
リハビリ病院では、患者さんのADLを改善するために歩行や着替えの介助を多く行っています。患者さんの体を支えることもあるので体力的な負担が大きく、腰を痛める看護師もいるようです。患者さんの動きが多い分、転倒のリスクも高く、「常に気を抜けなくてきつい」と感じる看護師もいます。
リハビリ病院では、ほとんどの患者さんがトイレの介助を必要とします。体を自由に動かせない患者さんがトイレに移動するのには時間が掛かるため、ほぼ一日中トイレ介助のナースコールに対応していることもあるようです。また、リハビリ病院は高齢の患者さんが多い傾向にあり、認知症の方が頻繁にナースコールをするときもあります。
リハビリ病院に入院している患者さんの容体が悪化した場合、転科・転院して治療を行うことが多い傾向にあります。そのため、リハビリ病院の看護師が医療処置を行う機会は多くありません。また、急性期病棟に比べて患者さんの入院期間が長いので、経験できる症例は少なくなります。リハビリ病院に勤める看護師の中には、看護スキルが身につきにくい点を不安に思う方もいるようです。
リハビリ病院での看護にはもちろん、多くのやりがいやメリットもあります。以下で詳しく見ていきましょう。
リハビリ病院では患者さんの在宅復帰をサポートしているため、患者さんが回復していく姿を多く見られます。たとえば、入院当時は車椅子を利用していた方が、歩行器を使って移動できるようになり、退院時には歩行器なしで歩けるといった過程を見守れるでしょう。
患者さんが退院するときの笑顔や感謝の言葉が励みになっているという看護師も多いようです。患者さんとじっくり向き合いたい看護師は、退院に向けて患者さんやご家族を気持ちの面でも支えられる点がやりがいにつながるでしょう。
また、リハビリ病院は、患者さんの生死に関わる急性期と比べて精神的なプレッシャーが少なく、緊迫した雰囲気が苦手な看護師も働きやすいといえます。
リハビリ病院では、医師の指示に従って処置を行うことより、看護師自らが考えて患者さんの生活や回復をサポートすることが多いといえます。自分が主体となって判断・行動しているので、患者さんの回復に貢献できたときは大きなやりがいを感じられるでしょう。
リハビリ病院では緊急対応の頻度が低いため、急性期病棟に比べると残業も少ない傾向にあります。プライベートの時間を重視する看護師も働きやすいでしょう。
また、急性期よりも看護師の年齢層が高めなので、職場に子育て経験者がいることも多く、仕事と育児の両立に関して理解を得られやすいようです。
ここでは、転職エージェントの「レバウェル看護」を利用してリハビリ病院(回復期病棟)に転職した看護師の体験談を紹介します。回復期に転職するべきかどうか迷っている方は、参考にしてみてください。
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リハビリ病院への転職を成功させるには、転職の理由を明確にしたり、応募先の情報を多く集めたりといった準備が大切です。以下で詳しく見てみましょう。
まずは今の仕事を辞めたい理由や、転職によって実現したいことを書き出してみましょう。転職する理由を整理しておくと、自分の適性や目標が見えてくるので、職場選びや選考の準備に役立ちます。転職する理由が不明瞭なまま転職先を選ぶと、再び同じような悩みを抱えてしまう可能性があるため、転職の理由を明確にして目的を定めることが大切です。
つづいて、転職の理由や目的を元に、職場に求める条件を検討していきましょう。仕事内容だけでなく、働き方や職場環境についても考えておきます。すべての希望条件を満たす職場は見つかりにくいこともあるため、条件に優先順位をつけておくと自分に合った職場を探しやすくなるでしょう。
応募先の情報はできるだけ多く集めましょう。求人票や看護部のWebサイトには、教育体制や看護方針、求める人物像、勤務の条件などが記載されているので、自分が望む仕事内容や働き方と合っているのか確認します。自分のスキルや経験を応募先でどう活かせるかも考えておき、応募書類や面接でアピールしましょう。
職場の雰囲気を知るには、見学を申し込むのがおすすめです。職場見学の際は、働いているスタッフの表情や会話の様子、上司の人柄、物品の整頓状況などに着目してみましょう。スタッフの表情が明るく、会話の多い職場は人間関係も良好な傾向にあります。整理整頓が不十分な職場は、多忙で片づける余裕がない可能性もあるでしょう。
職場の内情についても可能な限り知っておくと、入職後にギャップを感じることが少なくなるかもしれません。応募先に知り合いがいる場合は、仕事の忙しさや休みの取りやすさ、人間関係、入職後に苦労した点などについて聞いておくと有意義です。知り合いがいないときは、転職サイトや口コミサイトの情報を参考にする方法もあります。
より自分に合ったリハビリ病院を選びたい方は、複数の求人に応募するのがおすすめです。同時に複数の病院の選考を受けて比較してみると、各々の特徴を掴みやすくなります。また、応募のタイミングによってはほかの応募者の採用が先に決まる場合もあるので、複数の選択肢があると気持ちにゆとりを持って転職活動に臨めるでしょう。
現在リハビリ病院で働いている看護師の中には、「仕事がきつくて辞めたい」「処置のスキルが衰えそうで不安…」と悩んでいる方もいるでしょう。以下にリハビリ病院での勤務が辛くなったときの対処法をまとめたので、参考にしてみてください。
患者さんの移乗や入浴などの介助が体力的にきついと感じる方は、リハビリの専門職から効果的な介助の方法を学んでみましょう。体に掛かる負担を軽減できるうえ、患者さんの力を引き出す介助の技術が身につき、自信がつくかもしれません。
医療行為を行う機会が少なく、看護師としてのやりがいを感じられないという方は、回復期に関する専門知識を学び、看護師が果たす役割を確認するのも良いでしょう。リハビリ病院では、日常生活でのケアやリハビリ、在宅復帰の支援に関する知識を増やせます。研修や学会に参加し、回復期に特化した看護師を目指すのも一つの方法です。
リハビリ病院では患者さんの急変が少ないため、いざというときに対応できるか心配な方もいるでしょう。緊急時の対応や基本的な医療処置について定期的に研修を受けておくと、安心につながります。いずれ急性期で活躍したいと考えている方は特に、緊急対応のスキルを維持しておくことが重要です。
上記の対処法を実践してもリハビリ病院の業務が自分に合わないと感じる方や、ほかの分野に興味を持った方は、回復期リハビリ病棟以外の職場に転職するのも一つの方法です。「医療処置が中心の病院で働きたい」「在宅医療に携わってみたい」など、転職の目的を明らかにしたうえで、希望が叶う職場を探してみましょう。
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この項では、リハビリ病院での勤務経験がある看護師におすすめの転職先と求人を紹介します。「急性期の経験を積みたい」「身体的な負担を減らしたい」「もっと深く患者さんと関わりたい」など、現在の悩みや今後の目標を踏まえて検討してみてください。
急性期で経験を積みたい方は、医療処置を学び直せるよう、教育体制が整った病院を選ぶのがポイントです。運動器の外傷・疾患や脳血管疾患の患者さんが多い整形外科・脳神経外科・神経内科などの病棟に転職すると、リハビリ病院で培ったスキルも活かせるでしょう。
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腰痛や体力的な負担が理由で転職する場合は、患者さんの介助を行うことが少ない外来がおすすめです。外科系の診療科では、リハビリ病院で身につけた知識も役立つでしょう。
外来では病棟に比べて対応する患者さんの人数が多く、事務作業の割合も多めなので、効率良く仕事をしたい方に向いているといえます。
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介護施設では、病院よりも長期間にわたって利用者さん・入居者さんと関わることが多く、深い信頼関係を築けるでしょう。高齢の方の健康管理が業務の中心のため、老年看護の分野で活躍したい方に向いています。看護師が身体介護を担うこともあるので、リハビリ病院で行っていた介助の経験を活かせるでしょう。また、積極的にレクリエーションや機能訓練を実施している施設が多く、利用者さん・入居者さんと楽しい時間を共有できる点も魅力です。
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リハビリ病院で在宅復帰の支援を行う中で、在宅医療への関心が高まった方は、訪問看護師への転職も検討してみましょう。看護師がリハビリを実施したり、リハビリの専門職と連携したりする場面もあるため、リハビリ病院で身につけた知識・技術が役に立ちます。
訪問看護の仕事では、内科疾患や神経難病などを含む幅広い疾患に対応できるスキルが身につくでしょう。事業所によってはターミナルケアも多く、一人ひとりに寄り添う看護を実践したい方に向いています。
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ここでは、リハビリ病院で働くのがきついのかどうか気になっている看護師が抱く疑問に回答しています。
リハビリ病院では、急性期病棟と比べると看護師の給与が低い傾向にあります。その理由は、残業が少なめなこと、医療処置の診療報酬が少ないこと、リハビリスタッフにも利益を分配する必要があることなどです。ただし、夜勤の回数を増やしたり、各種手当が充実している職場を選んだりすれば高収入を得られる可能性もあります。
また、リハビリ病院は急性期病棟と比べて緊急対応のプレッシャーが少なく、プライベートと両立しやすい傾向にあるので、仕事内容の割に待遇が良いと感じる看護師もいるようです。
リハビリ病院は医療処置が少ないため、「看護師として必要なスキルが身についていないのでは」と不安になる方もいるようです。しかし、リハビリや在宅復帰の支援など、回復期だからこそ学べる専門知識もあります。専門性を高めたい方や、緊急時に備えておきたい方は、外部研修を受講することも検討してみましょう。詳しくは、「リハビリ病院で働く看護師がきついと思ったときの対処法」をご覧ください。
リハビリ病院の看護師は、回復期の患者さんに対して在宅復帰に向けたサポートを行います。リハビリ専門職・ケアマネジャーとの連携を重視する点や、患者さんの生活動作の介助を行う機会が多い点などが特徴といえるでしょう。
リハビリ病院で働くメリットは、患者さんが回復していく姿を多く見られることや、看護師が主体となって患者さんの生活・回復をサポートできることなどです。リハビリ病院は残業が少ない傾向にあるので、仕事とプライベートを両立したい看護師にも向いています。
リハビリ病院への転職を成功させるためには、転職の理由・目的を明確にしたうえで、応募先の情報を幅広く集めるのが大切です。複数の病院を比較し、自分に合った転職先を見極めましょう。
「初めての転職なので、転職活動の進め方がよく分からない」という看護師の方は、「レバウェル看護」を利用してみませんか。「レバウェル看護」のキャリアアドバイザーは看護師の転職に特化しており、看護の仕事や業界に詳しいことが特徴です。看護師一人ひとりの経歴やスキル、今後の目標、生活スタイルなどをヒアリングしたうえで、ご希望に合った求人を紹介します。
また、応募書類の書き方や面接対策についても、応募先に合わせてアドバイスすることが可能です。不安や疑問を解決できるよう、丁寧にサポートするので、気兼ねなくご相談ください。
忙しくて転職活動にあまり時間を掛けられない方は、LINEやメールでキャリアアドバイザーとやり取りしていただくこともできます。都合の良い時間に少しずつ転職の準備を進められますよ。
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