日勤のみの看護師はきついって本当?メリットやおすすめの職場を解説

2023.5.31

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看護師のなかには「夜勤がきつい…」「日勤のみで働きたい」と考えている人もいるでしょう。しかし、日勤のみの勤務の方が辛く感じる看護師も多いようです。この記事では、日勤のみの勤務がきついといわれる理由を解説します。また、日勤のみで働くメリット・デメリットも紹介。日勤のみで働ける職場もまとめていますので、参考にして今後の働き方の参考にしましょう。

日勤のみで働く看護師の一日

まずは、日勤で働く看護師の一日のスケジュールを知り働き方をイメージしましょう。

・午前8時:出勤

出勤したらユニフォームに着替え、一日のスケジュールの確認や医療器具の準備をします。

・午前8時45分:朝の打ち合わせ

スタッフ同士で診療に関する情報を共有します。

・午前9時:午前の診療開始

医師の補助をはじめ、点滴や採血、血圧測定などを行います。

・正午:お昼休憩

交代でお昼休憩をとります。

・午後2時:午後の診療開始

午前と同様の看護ケアを行います。

・午後5時:業務終了

医療器具の片付けや翌日のスケジュールの確認を行います。

・午後6時:退勤

私服に着替えて退勤します。

以上のスケジュールは、急患や手術の対応により変化があります。また、入院施設のある病院なのか、外来のみのクリニックなのかによっても違いがあるでしょう。

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看護師が日勤のみで働くのがきついといわれる理由

日勤のみで働く看護師がきついといわれる理由には、夜勤より収入が少なくなったり、朝早く起きる必要があったりする点が挙げられます。また、人間関係が難しくなりやすい点もきついといわれる原因でしょう。

人間関係で悩みやすい

日勤のみの看護師がきついといわれる理由には、人間関係が悪くなりやすい点が関係しています。夜勤と日勤がある勤務形態は、多少苦手な人や怖い先輩がいてもシフトの組み合わせによっては、顔を合わせない日もあります。しかし、日勤のみの勤務では常に同じメンバーで働くため、人間関係にストレスを感じやすい状況です。

また、日勤のみの職場特有の環境も影響しているでしょう。日勤のみを希望する場合の職場は、クリニックや外来専門病院などが挙げられます。これらの医療機関では限られた人員で患者対応を行うため、人間関係が狭くなり窮屈さを感じてしまうことも多いようです。常に同じ空間にいるため、関係性が一度悪化すると関係の修復が難しく、働くことがきついと感じやすいでしょう。

看護師としてのスキルアップが難しくなる

日勤のみの看護師は、夜勤のある看護師と比較すると、スキルが身につきにくい傾向にあります。高い技術を身につけたいと思う看護師からすると、学ぶ機会を逃してしまい、「きつい」と感じてしまうこともあるでしょう。

日勤はスタッフの人数が多いため、業務を数人で手分けして行います。そのため、一つの業務を一人ですべて行うことはそう多くはありません。一方、夜勤は基本的に少人数体制なので、一人で業務を受け持つ機会が多くなりがちです。夜勤は日勤よりも緊急対応スキルや採血、トイレ介助などの一連の業務を一人でこなせる能力を習得しやすく、高いスキルを身につけられます。

夜勤のある勤務形態より収入が少なくなる

日勤のみで働く場合は、深夜割増賃金や夜勤手当が支給されません。そのため、夜勤より収入が少なくなりがちです。夜勤のある働き方から日勤のみの働き方に変更した場合、収入が大幅に減少する可能性が高くなるでしょう。このように、看護師の収入は夜勤の有無で大きく変わります。収入面で辛いと感じると、仕事に対するモチベーションも下がりがちです。

残業が発生する可能性が高くなる

日勤のみの職場は交代制ではないため、患者さん全員の診察が終わるまでが勤務時間になります。次の時間帯のスタッフに業務を引き継ぐことができないため、残業が発生しやすいようです。忙しい医療機関は、毎日定時で帰れないという話も聞かれます。残業が多いと、肉体的・精神的にきついと感じやすくなるでしょう。

連休が取りにくい

日勤のみでも働ける場所では休診日が決まっている場合が多く、決まった曜日に休める反面、イレギュラーな休みをとるのは難しいでしょう。たとえばクリニックの場合、平日は終日診療を行い、土曜日は午前診療で午後から休診、日曜は終日休診という体制を取っている所が多いようです。そのため、「土日で連休がとれる」「平日に連休がとれる」といったケースは少ないといえます。連休がとれないことで、肉体的にも精神的にもきついと感じる看護師もいるでしょう。

朝早く起きる必要がある

日勤で働く場合、職場によって違いはありますが、朝早く起床して仕事を開始する必要があります。

多くの医療機関は午前8時〜9時に診療を開始するため、それ以前に職場に向かわなければなりません。自宅から近い職場ならまだしも、遠い職場だとかなり早起きをする必要があるでしょう。朝起きるのが苦手な看護師からすれば、日勤のみの勤務がきついと感じるのも無理はありません。

もし今「日勤で働くのがきつい」と感じている場合は、勤務形態の変更を申し出てみてもいいでしょう。変更が難しい場合や他にも今の職場に不満がある場合は、これを機に転職を考えてみてもいいかもしれません。

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きついだけではない!日勤のみの看護師のメリット

看護師の日勤のみの勤務はきついことだけではありません。生活リズムが崩れにくかったり、プライベートと仕事の両立がしやすかったりといったメリットがあります。また、体力面の負担が少ないのもメリットといえるでしょう。

生活リズムが崩れにくい

日勤のみで働くと、毎日一定の時間に起きて一定の時間に寝ることができるため、生活リズムが崩れにくいといえます。夜勤ありの看護師の勤務体制は「4週8休」が多く、4週間の内休日が8日あるという働き方が一般的です。一般企業のように、決まった休みが固定であるわけではないので、生活リズムが崩れやすい職業といえるでしょう。
対して、日勤のみの看護師は夜勤がない分、シフトがある程度固定されます。また、クリニック勤務ではクリニックの休診日がそのまま休日になるので、生活リズムが固定されやすいでしょう。「毎日起きる時間や寝る時間がバラバラできつい」と感じる看護師からしたら、規則正しい生活ができるのは大きなメリットになります。

プライベートと仕事の両立がしやすい

日勤のみの勤務は、プライベートと仕事の両立がしやすいのもメリットです。日勤のみの勤務先は主に日曜休みが多いため、友人や家族とも休みの予定を合わせやすいといえます。特に子育て中の看護師は、日中で帰れるため子どもと向き合う時間を多く確保できるでしょう。「家族との時間を大切にしたい」「子どもの行事に参加したい」という理由で、日勤のみで働いている看護師もいるようです。

体力面の負担が少ない

日勤の勤務時間は8時間前後なのに対して、夜勤の勤務時間は8〜16時間前後になるのが一般的です。そのため、夜勤よりも勤務時間が少ない日勤のみの働き方の方が、体力面の負担が少ないといえるでしょう。

夜勤がある場合、1カ月の出勤日数は少なくなりますが、一日に続けて長時間働くため体力面の負担は大きいのだと考えられます。「規則的に働きたい」「長時間労働がきつい」と考えている看護師は、日勤のみの働き方が適しているといえるでしょう。

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日勤のみで働く看護師の平均年収はどれくらい?

日勤のみで働く看護師の平均年収の公式なデータはありませんが、看護師の平均年収と夜勤手当の相場から、おおよその日勤のみで働く看護師の収入を計算できます。

厚生労働省の発表した「令和4年賃金構造基本統計調査職種(小分類)、性別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)」によると2022年の看護師の平均年収は約500万円です。

続いて、同年に日本看護協会が発表した「2020 年 病院看護実態調査(p19)」を参考にします。1回あたりの夜勤手当の平均は三交代制の準夜勤で4,154円、二交代制の夜勤で5,122円、二交代制の夜勤で1万1,286円でした。2交代制の病院に当てはめると、同資料による二交代制の平均夜勤回数は4〜5回なので、夜勤のない看護師は平均して月に4万円から5万円ほど収入が下がることが分かります。年単位で考えると金額に大きな差が出るので、日勤のみの勤務への変更を検討する看護師は、生活がきつい状況にならないかよく考えてみましょう。

出典
厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況」(2023年5月11日)
日本看護協会「2020年病院看護実態調査 報告書」(2023年5月11日)

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日勤のみで働きたい看護師におすすめの職場

看護師が日勤のみでも働けるおすすめの職場はクリニックや介護施設、保育園などです。以下で詳しく説明するので、参考にしてください。

クリニック

クリニックは基本的に夜勤がない職場です。小児科や皮膚科、美容外科、耳鼻咽喉科などがありますが、科によって忙しさや仕事内容は異なります。

また、同じ科でもクリニックによって残業の頻度や忙しさに違いがあるようです。子育て中の看護師は家庭と仕事の両立が図れるように、残業が少ないクリニックを選択すると良いでしょう。

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外来専門の病院

外来専門の病院は夜勤がありません。また、基本的に土日休みの職場が多いため、家族や友達との予定も合わせやすいでしょう。外来専門病院での仕事内容は、診察の補助や看護ケアなどです。ただし、看護業務よりも受付や書類整理などの事務作業が多い職場もあります。

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介護施設

介護施設は夜勤ありというイメージを持っている方もいるようですが、日勤のみの職場もあります。近年、少子高齢化の影響で介護施設の看護師の需要は高まっているようです。そのため、介護施設の看護師として働く方が年々増加傾向にあります。介護施設で働く看護師の主な仕事内容は介護士の補助や入居者の医療的ケアです。

求人票には日勤のみと記載されていても、入居型の施設は夜勤が発生しやすいため、応募の際は要件を確認しましょう。

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訪問看護ステーション

訪問看護とは、所属している訪問看護ステーションから患者さんの自宅に訪問し、看護ケアを行うという働き方です。看護師は医師の指示のもと、点滴やカテーテル交換、血糖値測定などの処置を行います。

訪問看護ステーションは基本的に日勤のみのため、規則的で働きやすいようです。ただし、訪問先へは一人で行くことが多いので、豊富な知識と経験が求められる職場といえます。

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保育園

保育園は基本的に夜間帯は開いていないため、主に日勤のみで働ける職場の一つです。保育園で働く看護師の業務内容は、保健指導や怪我の応急処置、保護者対応など。医療行為は少ないですが、保育園の看護師は基本的に一人体制のため、判断力と対応力が必須といえます。子ども達の看護処置が業務の中心になるので、子どもが好きな人に向いているでしょう。

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企業

一般企業で働く看護師は、従業員と同様に日勤のみの勤務が大半です。企業で働いている看護師は、企業看護師や産業看護師と呼ばれています。主な業務内容はケガの応急処置をはじめ、保健指導や健康診断の実施などです。企業によっては、健康管理部門や医務室が設けられています。企業看護師は基本的に土日休みで残業も少ないため、仕事と生活の調和が図りやすいといえるでしょう。

健診センター

健診センターは健康診断を実施する専門施設です。病院内に設置されているパターンと、施設のみのケースがあります。健診センターで働く看護師は、血圧測定や採血など健康診断で実施する検査全般を担います。検査を行うためだけの場所なので、基本的に夜勤はありません。

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日勤がきついと言われる理由を知り転職時の参考にしよう

日勤のみで働く場合、生活リズムが崩れにくいといったメリットがある反面、人間関係で悩む、夜勤よりも収入が減るなどのデメリットがありきついと感じることが考えられます。

クリニックや外来専門病院など日勤のみで働ける職場はさまざまで、きついと感じる要素が見当たらない職場もなかにはあるでしょう。日勤はきついとはじめから決めつけずに、自分に合った職場を探すようにしましょう。

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