
認定看護師について詳しく知りたい方のなかには「どのような資格が自分で調べてもよく分からない」とお困りの人もいるかもしれません。一つの分野に特化した知識や技術が培える認定看護師は、看護師のキャリアアップの資格としても人気です。この記事では、認定看護師の種類や資格取得方法の概要、メリットなどを解説します。認定看護師について効率的に情報収集がしたいという方は、ぜひお役立てください。
認定看護師とは、看護ケアの質の向上を目的とした「日本看護協会」による資格制度です。「感染管理認定看護師」「皮膚・排泄ケア認定看護師」など、簡単にいうと特定分野における看護のスペシャリストを目指せる資格だといえるでしょう。
認定看護師には、以下に示す役割が求められます。
日本看護協会「認定看護師」
・個人、家族および集団に対して、高い臨床推論力と病態判断力に基づき、熟練した看護技術および知識を用いて水準の高い看護を実践する。(実践)
・看護実践を通して看護職に対し指導を行う。(指導)
・看護職等に対しコンサルテーションを行う。(相談)
特定分野での熟練した技術や知識を持ち、タイムリーに質の高い看護ケアができる認定看護師は、キャリアアップを目指す看護師にも人気の高い資格です。
認定看護師に関連した資格に「専門看護師」がありますが、それぞれ以下の点で違いがあります。
以下の表で、違いについて補足していますのでご覧ください。
| 認定看護師 | 専門看護師 | |
| 特定分野 | ・A課程(21分野) ・B課程(19分野) | 14分野 |
| 役割 | 看護の質の向上のため、認定看護分野ごとの専門性を発揮しながら、以下の3つの役割を果たす ・実践 ・指導 ・相談 | 施設全体や地域の看護の質の向上のため、専門看護分野の専門性を発揮しながら以下の6つの役割を果たす ・実践 ・相談 ・調整 ・倫理調整 ・教育 ・研究 |
| 受験資格 | ・5年以上の実践経験 ・指定教育機関での600時間以上の認定看護師教育の受講 | ・5年以上の実践経験 ・看護系の大学院での修士課程の修了 |
| 認定審査 | 認定看護師認定審査 | 専門看護師認定審査 |
認定看護師は現場で活躍するスペシャリストである一方、専門看護師は看護現場全体の教育や調整などの役割も担うイメージで捉えると良いかもしれません。特定分野も、認定看護師の方が細かく分野が分かれています。
日本看護協会による資格認定制度は、専門看護師制度の発足が先です。現場レベルでより高い技術・知識を持つ看護師のニーズが高まり、1994年の専門看護師制度に続き、1995年に認定看護師制度が始まりました。
「認定看護師と専門看護師の違いって?役割や資格取得の条件を比較して解説」をご覧いただくと、それぞれの役割や資格取得方法の違いについて、さらに詳しく知ることができます。
現在の認定看護師の種類は、以下の表のとおり、A課程(21分野)とB課程(19分野)に分けられています。
引用:日本看護協会「認定看護分野」
「認定看護師の種類一覧!分野別の取得条件や現行・新制度の違いも解説」では、認定看護師の種類一覧と分野ごとに習得できる知識や技術を記載しています。
認定看護師にどのような分野があるか知ってから、目指す資格を決めたいという看護師は、ぜひ参考にしてみてください。
前述したとおり、認定看護師制度は1995年から開始されたものです。2019年2月21日の認定看護師制度規程の改正により「特定行為研修の組み込み」「認定看護分野の再編」が行われ、以下のように課程ごとに違いができました。
| A課程認定看護師 | B課程認定看護師 | |
| 特定分野数 | 21分野 | 19分野 |
| 特定行為研修の受講 | なし | あり |
| 認定制度 | 2029年度まで予定(教育機関の認定は2020年3月で終了) | 2020年から教育機関での教育が開始(初の認定審査は2021年度に実施) |
認定看護師制度の新制度移行により、「A課程認定看護師制度はなくなるの?」と不安に思う方もいるかもしれませんが、認定看護師制度自体が廃止されるわけではありません。
A課程とB課程のどちらを取得するべきか迷っている方や新制度についてさらに知りたい方は、「認定看護師はなくなる?2020年度開始の新制度と資格の取得方法を解説」で詳しく解説していますのでご覧ください。
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看護師は将来性のある仕事!需要の見通しや活躍の幅を広げる資格を解説
ここでは、認定看護師になるまでの流れを解説します。資格取得条件やかかる費用などの概要も紹介していますので、参考にしてみてください。
認定看護師の資格は、以下のような流れで取得を目指します。
5年以上の実務経験と該当分野での3年以上の看護実績は、どの分野にも共通する必要条件です。そのほかの条件は、分野ごとに細かく決められています。
感染管理認定看護師を例に挙げると「通算3年以上、感染管理に関わる活動実績(感染対策委員会、ICT、リンクナース会等)を有すること」が必要条件として定められています。
ほかの分野の受験資格や教育機関などを調べたい方は「認定看護師になるには?必要な条件や資格取得までの流れ、かかる費用も解説」をご覧いただくと、認定看護師の詳しい資格取得方法も含めて理解できるでしょう。
認定看護師の取得までにかかる費用の目安は、150万円前後といわれています。費用の内訳には、以下のような項目が挙げられます。
| 費用の概要 | 内訳 |
| 教育機関にかかる費用 | ・入学検定費用 ・入学金 ・授業料 ・実習費用 |
| 教育機関でかかる可能性のある費用 | ・交通費 ・実習中の宿泊費 ・参考書代 ・パソコン費用 ・家賃光熱費 ・引っ越し代 |
| 認定審査にかかる費用 | ・審査費用 ・認定費用 |
入学金や授業料などは、教育機関ごとでも違うため注意しておきましょう。認定看護師の資格取得には、一時的に大きな費用が発生します。
可能な限り出費を抑えたいという方は、資格取得支援制度や奨学金制度の活用も検討してみると良いかもしれません。
奨学金制度について詳しく知りたい方は「認定看護師の費用はどれくらい?職場の支援や奨学金の制度を受けられる?」で詳しくご紹介しています。資格取得にかかる費用の詳細も解説していますので、合わせてご覧ください。
認定看護師は、看護レベル保持のため5年ごとに資格の更新が定められています。認定の終了予定があるA課程認定看護師ですが、更新については永続的に可能です。
更新の条件は「認定看護師の更新に必要な手続きとは?審査申請時の提出書類や費用を解説」内で説明している、看護実践時間や自己研鑽の実績をクリアする必要があります。そのほか、更新の手続きやスケジュールなども解説していますので、参考にしてみてください。
認定看護師の資格取得には、以下のようなメリットがあります。
認定看護師は、専門的な資格かつ医療現場での需要も高いことから、キャリアアップを目指す看護師にとっておすすめの資格です。
レバウェル看護公式Instagramアンケートで、「認定看護師いつか取りたいなと思っている?」という質問に対し、「いつか取りたい」と回答した看護師は、532名中164名でした。約3割の看護師が認定看護師に興味を持っており、人気の高い資格であることが分かるでしょう。
医療機関によっては、日勤のみの部署に異動する場合もあり、夜勤の減少や免除に期待できるなどのメリットも。「認定看護師を取得するメリットとデメリットとは?将来性も踏まえて解説!」では、ほかのメリットや認定看護師になる魅力を詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。
メリットの多い認定看護師ですが、資格取得をする際は以下のような点に注意する必要があります。
認定看護師の資格取得にかかる時間や費用面、現在の仕事などへの影響を懸念する人もいるかもしれません。教育機関に通う期間は、フルタイムで働けず収入が減少してしまうなどの不安もあるでしょう。学業に専念する環境を作るには、余裕を持って費用や時間を見積もっておき、準備を進めることが大切です。
また、資格を取得しても待遇アップに期待できない職場もあるかもしれません。転職の有無も含めて、今後のキャリアについて考えておくと良いでしょう。
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特定分野の専門性を高めたい人や高度な看護技術を実践したい人などは、認定看護師の取得がおすすめです。ここでは、認定看護師として働くのに向いている人の特徴についてご紹介します。
特定分野のスペシャリストになりたい人や、深めたい専門分野がある程度決まっている人は、認定看護師として働くのに向いているでしょう。種類が細かく分けられている認定看護師であれば、自分にぴったりの分野が見つかる可能性も高いでしょう。
現場の最前線に立って高度な看護スキルを実践したい人も、認定看護師として活躍できるでしょう。
B課程認定看護師制度には、特定行為研修が組み込まれています。脱水の判断や補正などの一定の診療補助を、看護師自らが手順書に従って判断し実施できます。
医師が常駐していない在宅医療の現場などでは、タイムリーにケアが行える特定看護師の存在は重要だといえるでしょう。
ここでは、認定看護師に関する質問をQ&A形式で回答していきます。
資格取得以外の方法でキャリアアップを叶えたいならば、ジェネラリストや管理職になる方法があります。特定の分野に限定しないジェネラリストは、さまざまな職場で幅広く活躍できる看護師です。どの職場にいっても即戦力として重宝される存在でしょう。管理職になるには、勤続年数や豊富な経験が必要ですが、今の職場でキャリアアップしたい方であれば選択肢の一つとして検討してみても良いかもしれません。
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特定看護師とは、医師の指示や手順書に基づき「特定行為」として定められる医療行為が行える看護師を指します。特定行為の内容については、厚生労働省の「特定行為とは」で確認いただけます。特定看護師についてさらに詳しく知りたい方は、「特定看護師とは?役割・研修の概要やなる方法、メリットも解説」も合わせてご覧ください。
認定看護師は、特定分野のスペシャリストが目指せる資格です。医療現場からの需要も高く、キャリアアップを叶えられる資格としても有名です。
認定看護師になるには、5年以上の実務経験のほか、分野ごとに決められた条件を満たさなくてはなりません。資格取得までには、一定の時間と費用がかかるため、計画的に資格取得を進めることが必要です。
「自分に合ったキャリアアップ方法が分からない」という方もいるでしょう。レバウェル看護では、キャリアプランの相談のみでもご利用いただけます。
キャリアアップができる求人のご提案や資格取得支援制度のある病院など、ご要望に合わせたサポートが可能です。キャリアアドバイザーからのアドバイスを受けることで、自分だけでは得られなかった有益な情報や新たな方向性が見えてくる場合もあります。
サービスはすべて無料でご利用いただけますので、ぜひ一度ご相談してみませんか?
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