認定看護師を取得するメリットとデメリットとは?将来性も踏まえて解説!

2023.2.22

付箋とペン、資格と書かれたノートのイメージ

キャリアアップを考えるうえで上位資格の取得を検討している看護師のなかには、認定看護師になることでどのようなメリットを得られるのか気になる人もいるでしょう。認定看護師の資格があれば、患者さんにより良いケアを行えるだけでなく、待遇面の改善に期待できる場合があります。この記事では、認定看護師の資格を取得するメリットとデメリットについてまとめました。

認定看護師の資格を取得するメリット

認定看護師の資格を取得すれば、業務範囲が広がったり夜勤免除につながったりする可能性があります。以下の内容を参考に、認定看護師の資格を取得するメリットを確認してみましょう。

病院で活躍できる業務範囲が広がる

認定看護師の資格を取得すると、専門性の高い知識やスキルが身につくため、携われる業務範囲が拡大します。それぞれの看護分野に特化した実力がつくので、患者さんへ最適なケアを実現できることがメリットです。資格を活かして活躍すれば、患者さんだけでなくご家族のケアや病院の事業にも貢献できます。

専門分野のノウハウを指導・教育する役割を担える

認定看護師は、通常の看護師に対する指導や教育を担えます。自身が見本となり、看護師一人ひとりが水準の高い看護サービスを提供できるようサポートすることが可能です。そのため、チームを牽引していきたい人や、職員の育成を通じて課題を解消したいと考えている人は、認定看護師の資格取得がメリットになります。

夜勤の減少や免除が期待できる

認定看護師として勤務すれば、夜勤の減少や免除に期待ができる場合もあります。業務の専門性の高さから、認定看護師の仕事は患者さんが起きている日中でのケアが増加していく傾向にあるようです。日勤での活躍が増えていくと、その分夜勤での負担を軽減してもらえる可能性もあります。

給料アップやキャリアアップにつながる

認定看護師になると、給料アップやキャリアアップにつながることも。認定看護師にしっかりと役割を与えている環境なら、通常の看護師より責任感のある業務を任されます。仕事の責任が増す分、資格手当を付与されたり、昇進のチャンスが増えたりすることは、認定看護師の資格を取得する大きなメリットといえるでしょう。

転職や復帰の際に有利になる

転職や再就職時に有利になることも、認定看護師の資格取得のメリットとして挙げられます。認定看護師の資格を有していることや、資格を活かして働いた経験のあることは、次の勤め先を見つける際のアピールにつながるでしょう。認定看護師の資格や業務経験を活かして転職・再就職すれば、より待遇の良い環境へ就ける可能性があります。

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認定看護師の資格を取得するデメリット

職場によっては認定看護師の資格を取得しても、有効活用できなかったり、資格手当を得られなかったりします。この項では、認定看護師の資格を取得するデメリットをまとめました。

資格を重要視しない環境だと活用できない

認定看護師の資格を取得しても、資格を重要視しない職場だとメリットを受けられません。
資格の所持を評価してもらえない環境の場合、せっかく認定看護師になってもモチベーションの維持や向上につながらないでしょう。現在の職場が認定看護師の資格を評価しているかどうか、事前に確認しておくと取得後のイメージギャップを防げます。

職場によっては手当がつかない

すべての職場が認定看護師向けの資格手当を用意しているとは限りません。職場によっては諸手当の支給がなく、給料アップにつながらない可能性もあります。待遇の改善に期待して資格取得をした場合、給料に変化が見られないことはデメリットになるでしょう。

資格取得に時間と費用を要する

認定看護師の資格取得にはまとまった時間と費用が必要です。そのため、職場に資格取得支援制度やサポート制度がない場合、認定看護師を目指すハードルは高くなります。また、多忙になりがちな看護師の仕事と、認定看護師の資格取得の両立が難しいということも考えられるでしょう。

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認定看護師の将来性

専門的な知識やスキルを有した認定看護師は、医療現場における需要が高く、将来性もあります。認定看護師の資格を取得すると、「救急看護認定看護師」や「訪問看護認定看護師」というように、分野別に名乗ることが可能です。特定の分野に特化していれば、患者さんやご家族が抱える不安や悩みの解消にも取り組みやすくなるでしょう。
また、認定看護師は大規模な病院で活躍が可能です。活躍の場の広がりは、看護師としてのキャリアを開きやすくなることにもつながります。今後も医療・看護の現場で専門性を活かしたケアを行っていきたいと考えるなら、認定看護師の資格取得がメリットをもたらすでしょう。

認定看護師のメリットに関する質問

ここでは、認定看護師のメリットに関する質問をQ&A形式で回答していきます。

看護師が認定看護師になる理由を知りたいです

「特定の分野で活躍したい」「看護師としてさらに専門性の高い知識を身につけたい」というように、認定看護師を目指す理由は人それぞれです。職場によっては責任感のある業務に携われたり、給料アップのメリットがあったりすることも、資格取得の理由に挙げられるでしょう。

認定看護師はなぜ必要なのですか?

認定看護師は、看護ケアの広がりと質の向上を図るために必要な存在です。特定の分野において、水準の高い看護の実践、看護師に対する適切な指導、看護師をはじめとしたコンサルテーションの3つの役割を担います。看護を必要とする人に対し、専門的なケアを提供するためにも、認定看護師が求められているといえるでしょう。

出典
日本看護協会「認定看護師」(2023年2月20日)

認定看護師はなくなるって本当ですか?

これまでの認定看護師教育を2026年度に終了するだけであり、資格そのものが廃止されるわけではありません。また、2020年度からは、新たな認定看護師制度に生まれ変わっています。「認定看護師はなくなる?2020年度開始の新制度と資格の取得方法を解説」の記事でも、認定看護師がなくなるという噂に対する真相をまとめているので、ぜひご覧ください。

まとめ

認定看護師のメリットには、活躍できる業務範囲が広がることや、看護師に指導する役割を担えること、収入アップ・キャリアアップに役立つことなどが挙げられます。ただし、認定看護師向けの役割や制度がない職場では、資格を活用できないというデメリットにつながるかもしれません。
特定分野に特化して患者さんのケアができる認定看護師は、今後も需要が高い存在といえます。「現在の職場では認定看護師になったとしてもメリットを受けられそうにない」「認定看護師になるならメリットを受けられる環境で働きたい」とお悩みの方は、レバウェル看護にご相談ください。

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