
「看護師の第二新卒でも転職はできるの?」と考えている方も中にはいるかもしれません。第二新卒とは、学校を卒業して3年以内に求職している人のことを指し、理想とのギャップや人間関係により転職を考えることが多いようです。本記事では、退職の主な理由と病院側が第二新卒を求める理由について紹介します。メリットとデメリットやおすすめの職場についても解説しているため、ぜひ最後までご一読いただき参考にしてください。
第二新卒とは、一般的に学校を卒業してから3年以内の求職者を指します。年齢層としては22〜25歳前後です。新卒で入職した職場を数ヶ月から1〜3年程度の短期間で離職し、新たな環境で転職活動を行う方々のことを指しています。多くの病院が一人前と見なす「3年間の教育プログラム」を修了する前段階にあり、基礎的な知識を持ちつつも育成の余地がある状態です。新人看護師としての基礎を学びつつも、組織に染まりきっていない柔軟さも持っているため、教育体制の整った施設から将来性を期待される傾向にあります。公益社団法人日本看護協会の「2024年 病院看護実態調査 報告書(P11)」によると、2022 年度における正規雇用された新卒看護師の離職率は8.8%でした。
第二新卒の看護師が退職する理由には、理想とのギャップや人間関係、心身の疲労や教育体制などが挙げられます。ここでは退職する理由を5つにまとめました。
自身の看護技術や知識が現場から求められる水準に達していないことで生じる「リアリティショック」が大きな負担となり退職する人が多いようです。教育課程で描いていた「理想の看護」と、業務に追われる実態との違いに戸惑い、自己肯定感が低下する人もいます。「思い描いていた仕事ができていない」という葛藤が、看護職そのものに対する意欲を削ぐ要因となっているかもしれません。
医師や薬剤師、多職種、そして指導役となる先輩看護師との円滑な連携ができず、疎外感につながる人もいます。師長や主任などの管理職とのコミュニケーションがうまくいかないと、職場内での孤立や仕事を行ううえで困難が生じるでしょう。経験の浅さから患者さんやその家族との意思疎通に苦手意識を持ち、日々の対応が精神的負担へつながる人もいるかもしれません。閉鎖的な人間関係の中で相談相手を見出せず、悩みを抱え込んだまま退職に至るケースが多いようです。
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シフト制による不規則な睡眠リズムや夜勤業務に身体が適応できず、心身共に疲弊することもあります。患者さんの急変や緊急入院といった急な業務による残業が続くと、十分な休息を確保できない可能性もあるでしょう。人手不足の現場では新人も戦力として過剰な労働を求められやすく、プライベートとの両立が困難になり退職の原因となります。
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業務に追われる急性期病院や深刻な人手不足の職場では、本来必要な新人教育が後回しにされることもあるでしょう。マニュアルの欠如やプリセプター制度が形だけ残っている状態になり、技術習得に対する不安につながる人もいるかもしれません。指導を受けられないまま責任の重い業務を任される恐怖心が、職場への不信感へとつながります。
実際に現場を経験したことで、当初の志望とは異なる領域や特定の専門分野へ挑戦したい意欲が芽生えることもあります。病棟からクリニックへの転職など、ワークライフバランスを重視したより安定した生活を考える方もいるでしょう。自己実現を目指し、今の職場では叶えられない看護感を求めてポジティブな意味で転職する人も中にはいます。
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転職先が第二新卒の看護師を採用するのは、教育のしやすさやスキルの身に付き方、体力面や人手不足などがあげられます。ここではそれぞれの理由についてまとめました。
特定の施設のやり方や個人的なこだわりが定着していないため、新しい職場のルールや手順に順応しやすいため、病院側としては採用しやすいと言えます。第二新卒は先入観を持たずに指導を吸収できる柔軟性があり、教育担当者にとって指導の負担が比較的少ないでしょう。過去の経験に固執せず、素直に新しい知識を学び直す姿勢が採用側としては安心感につながります。
学校を卒業したばかりの新卒とは異なり、現場での実務を通じた基本的な看護技術や知識がすでに備わっているのが第二新卒の特徴です。実際の臨床現場における優先順位の考え方や、多職種との連携方法を理解していることが大きな強みとなるでしょう。前職での経験期間が短くとも、電子カルテの操作や基本的な医療安全への意識など、導入研修を短縮できることもメリットです。
20代中盤から後半という若さゆえに、夜勤や不規則な交代制シフトに対しても適応できる能力があることも病院側としては魅力の一つです。緊急時の対応や長時間の立ち仕事など、体力的に負担の大きい業務をこなせる持久力があるとみなされます。長期的なキャリア形成を見据えた際、定年までの期間が長く、将来的な中核メンバーとしての活躍が見込めることも採用につながる要因だといえるでしょう。
病院側としては、医療・福祉業界全体の早期離職率の高さを受け、新卒・既卒を問わず若手人材を常に確保したいという需要があります。欠員が生じた枠に対して、教育体制さえ整っていれば、吸収力の早い第二新卒は最適だと言えるでしょう。看護師不足が深刻な現場では、短期間でも臨床を経験している人材は貴重であり、採用選考において優遇されやすいです。
レバウェル看護公式Instagramで「看護師1年目で転職した人に質問!どうして転職しようと思った?」という独自のアンケートを行った結果、以下の回答が得られました。
アンケート結果からも、身体的・精神的な負担から転職した人が多いことが分かります。入職前のイメージとのギャップが大きく、医療現場で働く大変さを感じている人も多いようです。ネガティブな内容だけではなく、出産や育児、引っ越しなどライフイベントによって転職する人もいます。
看護師が第二新卒で転職するのは、メリットもありますがデメリットもあります。ここではそれぞれのメリットとデメリットについてまとめました。
第二新卒の看護師が転職する主なメリットは以下のとおりです。
第二新卒での転職は、離職期間が短いことで「早期離職の繰り返し」という懸念を払拭しやすく、キャリアの再構築が比較的容易です。前職でのミスマッチを分析したうえで職場を選べ、自分に適した環境で長く働き続ける土台を築けるでしょう。
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第二新卒の看護師が転職する主なデメリットは以下のとおりです。
即戦力を重視する職場では「実務3年以上」などの制限があるため、条件を満たしていないことがあります。また、教育体制が整っていない小規模な施設などへの転職は難しいでしょう。退職理由を前向きな志望動機に変換して伝えるスキルが求められます。
訪問看護やクリニック、慢性期病院や大学病院は第二新卒の看護師におすすめの職場と言えます。自分の条件や希望を整理し、どの職場が自分に合っているか考えながら参考にするとよいでしょう。
利用者さんの自宅へ単独で訪問しケアを行うため、病棟のような多人数の中での対人ストレスが少ないです。一人での判断や対応に責任は伴うが、業務に慣れることで自分のペースで働けます。先輩や上司と顔を合わせる時間が少なく、職場の人間関係が負担に感じる人には向いていると言えるでしょう。
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クリニックは夜勤がなく日祝休みが基本であるため、生活リズムを整えやすく身体的な負担を抑えられるでしょう。診療以外の受付や清掃など幅広い雑務も伴いますが、病棟のように日常生活の援助がないため体力的にも負担が軽減されます。美容クリニックは若さと見映えが評価されるため第二新卒の歓迎度が高く、高給与も期待できるでしょう。人気の美容分野は求人数が限られる傾向にあるため、早めに転職活動を行うことがおすすめです。
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症状が安定した患者さんが主体であり、急変や緊急対応が少ないため、落ち着いたスピード感で業務にあたれます。ワークライフバランスを重視したい人にとって、残業が少なく体調管理がしやすい環境は大きな利点だと言えるでしょう。若手人材を確保し組織の活性化を図りたい施設が多く、第二新卒は重宝される傾向にあります。
大学病院は、大規模な組織運営により人員配置に余裕があり、休暇の取得しやすさや各種手当が整えられていることが特徴です。体系的な研修制度や教育体制が完備されており、第二新卒が学び直すための環境としても良いでしょう。最新の医療設備や高度な看護技術に触れる機会が多く、専門性を高めたい人にはおすすめの職場と言えます。
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転職を成功させるには、早い段階で応募し、転職マナーや面接対策を行うことが大切です。それぞれのポイントを4つにまとめました。
第二新卒の採用枠は新卒の一括採用に比べて少なく、欠員補充を目的とした募集が中心です。クリニックなどの少人数施設では、好条件の求人に多数の応募が殺到するため、募集期限を待たず、優秀な人材が見つかり次第募集を締め切る職場も多いでしょう。転職を検討し始めた段階から準備を進め、希望条件に合致する求人が出た際に即座に動ける準備を整えておくことがおすすめです
志望動機は結論から簡潔に200〜300文字程度でまとめ、採用担当者が読みやすい内容を心掛けましょう。本人希望欄や資格欄を空欄にせず、誤字脱字は必ず確認します。職務経歴書には前職の具体的なエピソードを盛り込み、短い実務経験であっても何を学んだのかを答えられるようにしておきましょう。
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面接対策では、早期離職の理由や今後の目標など、第二新卒特有の質問に対して具体的で納得感のある回答を用意しておきましょう。自身の看護観や将来の目標にもとづき、一貫した受け答えを心掛けると良いです。「寄り添ったケア」や「リーダーシップの構築」など、自身の強みと応募先のニーズを合致させた回答を考えておくと当日も安心して取り組めます。
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転職エージェントであれば、自身の経験やスキル、強みを応募先にうまくアピールする方法を教えてくれます。キャリアプランに合った職場を提案してもらえるため、ミスマッチも少ないでしょう。履歴書の添削や面接対策も一緒に行ってくれるため、一人で転職活動を行うことが不安な方にはおすすめです。
ここでは第二新卒で転職に成功した人の実際の体験談について紹介します。
Wさんは新卒で病棟に勤務し始めてから1ヶ月。教育が十分に受けられないことや先輩看護師とのコミュニケーションの問題に悩まされるなかで体調を崩し、レバウェル看護に今後の働き方をご相談くださいました。そこでキャリアアドバイザーは、新人教育の意識が高く、研修制度が整う職場への転職をご提案。面接で人柄を理解してもらったうえで入職した結果、Wさんは安心して働けているようです。
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ここでは、看護師が第二新卒で転職する際によくある質問に対してQ&A方式で回答します。
なぜ前職では実現できず、この職場でなければならないのかという理由を明確に記載しましょう。短い期間であっても前職で習得した技術や社会人経験を具体的に挙げ、即戦力として貢献できる点を強調すると良いです。「学びたい」という受動的な姿勢だけでなく、自身の成長が組織にどのような利益をもたらすかという視点を盛り込むことで、採用担当者への好印象を与えられます。
前職の不満を他者のせいにせず、ミスマッチの原因を自身の分析不足や認識の甘さとして冷静に振り返りましょう。ネガティブな事実で終わらず、その経験から何を学び、次の職場でどう活かそうとしているのか前向きな言葉でまとめると良いです。「教育体制の不足」が理由であれば「より体系的に学び、早く貢献したい」など、意欲の高さに変換して伝えるようにしましょう。
看護師が第二新卒とは、一般的に学校を卒業してから3年以内の求職者を指します。理想と現実とのギャップや人間関係、身体的・精神的な負担から転職を考える人が多いと言えるでしょう。初めての転職で不安な方は、レバウェル看護の利用がおすすめです。
自己分析や書類・面接対策に対して、専門のアドバイザーが経験や看護観を丁寧にヒアリングし、キャリア構築を支援します。自身の希望に沿った求人紹介に加え、実際の転職体験談を参照できるでしょう。入職後の具体的なイメージを持ちながらミスマッチのリスクを抑えた活動が可能です。無料で利用可能であり、求人情報はLINEやメールで手軽に受け取れるため、忙しい看護師でも効率的に情報収集を行い、納得のいく転職先を見つけられるでしょう。
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