
看護師として病院で働いていると、必ず遭遇する「めんどくさい患者」さん。
ぜったい、どんな病院でも出会うんじゃないかしら。
わたしが今までに何度も出会った「めんどくさい患者」さんたちをご紹介します。
めんどくさいポイントは いろいろだけど、
ナースさんならきっと共感してくれるはず。
Ns:「今、頭痛どうですか?」
患者:「頭痛はねー、うちは頭痛家系なのよ。わたしの父方の祖父もね、脳溢血でおととし亡くなったばっかり。わたしもねー、若いときから頭痛もち。それでね、冬になったら痛くなりますねん。それでねー、うちの娘も・・●×△■◇●×△■△●×△■」
会話エンドレス。
え、だからね、
看護師さんが知りたいのはね、
今痛い??
痛くないの??
それだけなのに。
知らなくていい患者の家系の病気のことまで聞かされる。ちなみに、世間話聞く余裕ないくらい毎日忙しい。
看護師が知りたい「頭痛の有無」を知ることはできず、家系図の話までしてくる患者(特に中年女性)結構いて困る。
看護師であるわたしたちが日々残さなければならないSOAP記録。患者の持つ疾患によって、S(主観的)情報の記録はすっごく大事。
今患者は痛いのか、苦しいのかを知ったうえで、症状や主訴からわたしたちは日々患者をアセスメントし、必要なケアを立案するのです。
でも、おばちゃんは痛いとか痒いとかの感じている症状をそうそう教えてくれない。
なんか知らんけど、自分の親の死因とか、家系の病気の話とかから入る。
ただ痛いかどうかを聞くのに、数分、数十分かかることもある。
今の症状をおしえてほしいの。
看護師さん、忙しいの。
先生とのムンテラ(病状説明)とか、先生のラウンドで十分さっきまでお話していたのに、看護師が訪床したら、
「看護師さん、いつからごはん食べていいの?」
「看護師さん、退院したら仕事いつから行ったらいいの??」
もろもろの質問攻め。
い、い、今医者と話とったやないかーーー!!!!
医者に聞けーーーぃ!!!
って言いたくなるシチュエーション。
週1くらいはあるかも。
なぜかわからんのだけど、忙しそうで迫力がある先生には聞きにくいのか、聞くの忘れてるのか。先生に聞いてほしいようなことを看護師に聞いてくる。
怒っちゃいけない。わかっている。
でも正直、腹が立つ。
さっき聞いとかんかい、って。
二度手間三度手間をかけて、忙しそうな医者をまたつかまえて、看護師が聞く、患者に伝えるっていうとても非効率的なことになる。
医者に聞きたいことはしっかりまとめて、先生に直接聞いてほしい。
看護師の切なる願いです。

聞こえてます、聞こえてますよ。
看護師さんたち、まだ難聴はありません。
行きますよ、行きますとも、でもちょっと待ってて。
今ね、違う部屋の患者さんが急変してるの。
え?トイレへ行きたい??
頼む、ごめん、我慢して。
言っちゃいけないってわかってる。
でも本音言うね、
トイレ我慢してもすぐ死なないけど、
こっちの患者さん今にも息が止まりそうなの。
夜間帯の看護師は、ぎりぎりしか配置されていないのよ。
トイレへ行きたい。水を飲みたい。
患者の当たり前の生理的欲求が満たせるよう支援するのは看護師の務め。
わかってます。
たくさん勉強したもの。
でも優先順位を考えると、どうしてもそのナースコールに対応できないときがあったりすることも事実なのです。
病院なんて、たいていどこでも人手ぎりぎりだもの。
人手が少ない夜中に緊急入院、転倒転落に救急オペ、急変。
生理的欲求を満たしたくて、でも看護師がなかなかこないとナースコールを連打する患者さん。
わかってるよ、聞こえてるよ、すぐ行けなくてごめんね。
でもナースコールすべてにすぐ対応できるほど、人手がないの。
患者のアンケートには、「看護師がナースコールにすぐ反応しない」って苦情がよく書かれてる。ナースコールに反応したくなくてしてない訳じゃないんだ、
わかってくれよ、患者さん。
入院してそうそうの、
「外出(外泊)していいですか?」
外出・外泊の処理や医師指示を仰ぐのに時間がとられる。
・・・っていうかね、率直に言いたい。
外出外泊できる元気あるなら、もう退院したらいいと思う。

最近は認知症患者も増えたこともあり、これ多いのよね。
救急車を呼んで入院したものの、
すぐ「帰ります」。
え、ちょっと待って。
救急車呼んで、家族に同意を得て入院してきたじゃない。
「わたし、病気じゃないので」って言い張る。
確かに認知症の患者さんは、なんで入院してきたのかわからないひとも多い。
認知症なら100歩譲っても、認知症がない人が状態が悪くて救急車呼んどいて、医者に入院が必要ですって言われても、断固入院を拒否する患者さん。
しかも帰ったらいつ死ぬかわからないくらい状態悪い。
病院は状態が悪いひとが救急車で運ばれてきたら、入院させる他はない。
そんなことわかっていたはず。
だけど、
「あれこれ管入れられたくない!入院なんかいやや!」
って救急車呼んだ人が叫ぶ。
制限のある入院生活がいや。
その思いは尊重する。
でもじゃあ救急車よばないでくれよ。
こっちもどうしようもないじゃないかよ。
狙ったでしょ。
わたしが帰る時間狙ってたんでしょ。
って言いたくなるくらい、退勤5分前に転倒転落する受け持ち患者さん。
はい、今から頭部CT、ヒヤリハット、家族に説明、頭部打撲後の様子観察。
帰宅は1時間後くらいですかね。
たった5分前まで描いていたささやかな妄想、
帰ったら録画したドラマでも見ようか、
ゆっくり風呂でも入ろうか、は、
はかない夢に終わる。
退勤時間までは落ち着いていて暇くらいだったのに、帰れる時間直前に仕事が舞い込む、
看護職の不思議。
退勤前の「魔の5分」、ドキドキしながら時計とにらめっこ。
ときどきいるんですけど、何も病気もないのに、
ひたすら自分の体調不良をアピールして入院を引き延ばそうとする患者さんがいたりします。
経済状況をみると「生活保護」。
よくよく本人と話をすると、
「クーラーもついていて、ごはんも3食でる。話し相手もいる。若いおねーちゃんと話せる。シーツだって変えてくれる。もっと入院してたいと思う。」
って言ってました。
まぁたしかに、至れり尽くせりだわなぁ。
決して生活保護が悪いって言っているんじゃないよ。でも実際にそういったケースがあったりしたんです。生活保護って何日入院したって医療費はただなわけだし、働いていないひとも多いので、そういう理由で長く入院したいってダダをこねる患者さん、いたりします。
別に生活保護受けててもいいけど、体調悪いって嘘ついて、ホテル代わりに病院使われるのはなんだかなぁ。
正直めんどくさいと思う患者とか患者家族はいる。
人間対人間の仕事だからね。
こういった患者さんも迷うことなく神対応できるようになったら、看護師としてベテランの域に入るんだろうなぁとか思う。
でもなかなか難しいよね。
イラっとが顔に出てしまうかも。
看護師で働いてると、患者に対して正直「なんで今なの?」とか「もうどうしたいの?!」って思うこと多々ある。
そういう時は、正直疲れる。
いろんな人と出会えるからこそ看護っておもしろいんだけど、いろんな人がいるからこその「めんどくさい」も切り離せないのかな。
でも出来るだけ、誠意をもって、優しさをもって対応したいと思います。
明日もがんばれ、全国のナースたち。
マリアンナさんの公式ブログもぜひ読んでみてくださいね。
〈マリアンナさん公式ブログ『看護師になったシングルマザーのブログ』〉
https://nurse-singlemother.jp/?page_id=11
【バックナンバー】
■ナースが物申す【第1回】マリアンナさんのプロフィールを紹介しています。
■ナースが物申す【第2回】~ナースの有給休暇義務化~
■ナースが物申す【第3回】~新人ナース時代を乗り越える~
■ナースが物申す【第4回】~子育て「小1の壁」~
■ナースが物申す【第5回】~児童虐待と向き合う~
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