103万の壁、130万の壁って結局どういうこと?知っておくとためになる“年収の壁”について解説!【奥さんは看護師vol.18】

2021.11.1

みなさまお久しぶりです。コロナもだんだんと落ち着いてきましたが、生活様式にさほど影響はないですので、再度感染拡大しないように祈るばかりであります。

今回は知っておくととてもためになるお話、年収の壁についてになります。よく103万の壁だとか130万の壁とかって言われたりしますが、おさらいも兼ねてぜひ見て行ってください。

「年収の壁」は税法上と社会保険上の扱いを理解するべし!

私も実際に奥さんがパートになるならないの話が家族会議で上がるまで、103万と130万の違いくらいしか把握していなかったのですが、そういう人も多いのでは?と思うのでまとめてみました。

1)税法上の区切り
・年収100万円~:住民税の支払いが発生
・年収~103万円:住民税の支払いが発生、配偶者控除の対象

※年収103万円以上になると「配偶者控除」「配偶者特別控除」の適用と控除額が変動します

2)社会保険上の区切り
・年収~103万円:社会保険料の支払い対象外
・年収~106万円:社会保険加入対象(2016年~適用拡大)
・年収130万円~:社会保険加入対象(従来適用)

細かく説明するとなるととても難しくなるので、最低限の理解は上記のもので足りると思います。税法上と社会保険上の別をご理解いただければいいかと思います。

とはいえ、これでもまだわかりにくいと思うので、具体的に金額の事例を出して説明していきます。

ズバリ税制優遇も受けたい!社会保険も扶養の範囲にしたい場合

税法上の配偶者控除をフルで受けたい場合は103万円以下であればいいというのと、社会保険の加入も103万円以下であればいいので、それをそのまま12か月で割ります。

そうすると、「約85,000円」の月収であればそれぞれの適用を受けられる、または社会保険も扶養の範囲内で収まることになると思います。

とはいえ、看護師の方で85,000円ってなると実際は結構簡単に超えてきてしまうような気もしなくはないので、働く時間と日数は管理していったほうがいいかもしれません。

もっと働くことになるかも…一体いくらくらいの手取りになるの?

家計的にも85,000円よりもっと収入があった方が助かる…
でも社会保険でいくらかかるのかわからないから、どれくらいにしたらいいかわからない…

と思ったそこのあなた!
社会保険の金額にはテーブルがあるので、その表を見ればいくらくらい社会保険を払わないといけないのかがわかりますのでご安心ください。

【協会けんぽ】令和3年度保険料額表(令和3年3月分から)

リンクの都道府県別を選択いただくと、青い表が出てきたと思います。そこの「全国健康保険協会管掌健康保険料」と「厚生年金保険料」の折半額の合計が月々の社会保険料になります(全額のところじゃなくて折半額を見てくださいね)。

例)東京在住で月々¥114,000~¥122,000のレンジの月給だった場合
健康保険料(折半額):¥5,805.6
厚生年金保険料(折半額):¥10,797
合計:¥16,602

となるかと思います(結構引かれるぅぅ…)
これに加えて住民税と所得税が引かれるので、全部でもうちょっと引かれる感じかなと思います。

元も子もない話、家族会議を開くべし!

家計管理上、どれくらいの収入があるといいのか?あるとうれしいのか?扶養の範囲で収めたほうが得なのか?税金、社会保険控除的に合理性があるのか?など、夫婦でお話しした上で、月々どれくらい働くのがベストなのか?というのを相談された方がいいかと思います。

特に、最近は年々社会保険料が上がっていますし、子育ての負担や家計の余裕等については最大公約数を求めていき、お互い納得する形での意思決定をおすすめいたします。

ちなみにですが、我が家は子供がある程度手が離れるまでは家計はなんとかやりくりし、子育ての“余裕”を優先した意思決定をしていくつもりでございます。

正解はありませんし、何がいいのかはケースバイケースではありますが、みなさんの意思決定の一助になればと思います。ではでは、ごきげんよう。

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プロフィール

ライター:ハルオ
看護師を妻に持つサラリーマン。
看護師×サラリーマン夫婦の実態やサラリーマン目線で見る看護師・看護師業界について発信している。
ブログ:奥さんは看護師.com
Twitter:@Haru_Ltd

イラストレーター:gaamiii
Instagram:@gaa_miii

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