
「産休中の給料はどうなるの?」と不安に思っている看護師さんもいるのではないでしょうか。看護師が産休・育休を取得している間の給料について、就業先に支払う義務はありません。その代わりとして、産休・育休中に受け取れる手当があります。この記事では、看護師の産休中の給料やボーナス事情やもらえる手当について解説します。産休を取得する際のポイントも紹介していますので、ぜひご一読ください。
看護師が産休や育休を取得して休んでいる期間の給料について、就業先には支払う義務がありません。そのため、産休・育休の期間中は仕事の収入がほとんどなくなるという看護師もいます。その代わりとして、産休・育休時に受け取れる手当が数種類ありますので、事前に把握しておきましょう。
産休・育休中にボーナスの支給がある場合、もらえるのかどうか気になる看護師もいるはずです。この項では、産休・育休中の看護師のボーナス支給事情について見ていきます。
産休・育休中の看護師のボーナス支給については、勤務先の就業規則を確認してみてください。就業規則にボーナスに関する規定があり、雇用契約で賞与の支給のことが明記されていれば、勤務先には支払う義務があると考えられます。ボーナスの支給に関して、支給条件が規定されている場合もありますので注意してください。
職場の就業規則や休業の期間の長さによっては、看護師が産休・育休中にボーナスがほとんど支給されない場合もあります。産休・育休中のボーナスは、休んだ期間を除いて勤務した分が支給されるという方法が一般的なようです。そのため、産休・育休を取得する日数に応じて減額される可能性があります。
妊娠にともなって夜間の勤務回数を減らしていた看護師は、夜勤手当も減額されるため、いつもより支給される手当が少ないと感じるかもしれません。
看護師が産休・育休中に受け取れる手当は、「出産育児一時金」「出産手当金」「育児休業給付金」「児童手当」の4種類です。手当の額は、産休に入る前の基本給(通勤・残業手当も含む)をもとに決定されます。
給料という大きな収入源がなくなる可能性がある産休・育休中にもらえる手当は、看護師の仕事を休んでいる期間に安心して生活するために重要なものです。しっかりと確認しておきましょう。
出産育児一時金とは、出産にともなう家計の負担を軽減することを目的に創設された制度です。子ども1人につき42万円が支給されます。健康保険に加入している人、またはその配偶者が支給の対象です。
| 手当の金額 | 申請先 | 申請期間 |
| 子ども1人につき42万円 | 医療機関 | 出産の翌日から2年以内 |
参考:厚生労働省「産前・産後休業中、育児休業中の経済的支援」
直接支払い制度を利用すれば、医療機関が本人に代わって健康保険組合に出産費用を請求するため、役所に行って手続きする必要がありません。その場合は、出産費用から出産育児一時金の額を引いた分のみを医療機関に支払うことになります。
産前・産後休業の期間に支給される手当で、社会保険加入者が対象です。手当の額は、原則休業前の基本給の3分の2相当になります。申請期間は産休開始の翌日から2年です。
| 手当の金額 | 申請先 | 申請期間 |
| 産休日数×基本給(日割)×2/3 | 勤務先 | 産休開始の翌日から2年 |
参考:厚生労働省「産前・産後休業中、育児休業中の経済的支援」
休業期間中も勤務先から給料が支払われ、出産手当金よりも多い場合は、手当が支給されないため注意してください。
1歳未満の子どもを養育するために育休を取得した雇用保険加入者が対象の給付金です。原則として休業前の基本給の67%が支給されます。育休開始から180日(6ヶ月)が経過した後は、基本給の50%の支給になるため、自分の育休期間と照らし合わせて確認してください。
| 手当の金額 | 申請先 | 申請期間 |
| ・育児休業開始日から180日目まで →休業開始前の基本給の67% ・181日目から育休終了まで →休業開始前の基本給の50% | 勤務先 | 【初回申請期限】育休開始日から4ヶ月後の月末 【2回目以降の申請】原則2ヶ月ごとにまとめて申請 |
参考:厚生労働省「産前・産後休業中、育児休業中の経済的支援」
育休は分けて取得することが可能なため、初回と2回目以降の申請方法の違いもおさえておきましょう。
児童手当は、家庭の生活の安定と子どもの成長のための給付制度で、15歳までの子どもを扶養する保護者が受給資格者です。0~3歳未満の子どもがいる場合、1人につき月額1万5千円が支給されます。
| 手当の金額 | 申請先 | 申請期間 |
| 3歳未満の子ども1人につき 月額1万5千円 | 現住所の市区町村 | 申請した翌日から支給開始 |
参考:こども家庭庁「児童手当」
申請先は現住所がある市区町村のため、役所で申請の手続きが必要です。申請した翌日から支給の対象になります。
所得制限が設けられている手当もなかにはあるため、制度を利用する際は支給条件や申請方法と合わせて確認しましょう。
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産休と育休は、同じ子育てに関連する休暇制度ですが、それぞれ異なる法律で定められています。
産休は、労働基準法第65条で定められている制度で、正式名称は「産前産後休業」です。妊娠・出産する女性が対象の制度になります。
育休は、育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律第5条で規定されている休暇制度で、「育児休業」が正式名称です。1歳未満の子どもの子育てのための休暇制度で、男女ともに取得が可能です。
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産休は、妊娠・出産した女性の身体を守るために、使用者に対して産前・産後の一定期間に就業させることを禁止するという労基法の条項がもとになった制度です。妊娠が判明したら、早めに勤務先へ産休の取得について相談し、申請しましょう。
| 産前休業 | 出産予定日の6週間前(多胎児の場合は14週間前)から取得できる。出産当日は産前休業に含まれる。 |
| 産後休業 | 出産の翌日から8週間は、仕事を休む必要がある。(産後6週間を経過後、本人が希望し、医師の許可が出た業務は就業が可能) |
参考:厚生労働省「産前・産後休業を取るときは」
出産前後の女性は身体に負担がかかっている状態です。事前に産休の制度について知り、産前・産後は十分に身体を休めるようにすることが大切になります。
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看護師が子供を授かった場合、どのくらいまでの期間なら働ける?
育休は、1歳未満の子どもを養育する人が男女問わず、子育てのために取得できます。基本的な取得期間は子どもが生まれてから1年間です。ただし、保育所に入れないといった理由がある場合は子どもが1歳6ヶ月になるまで、さらに最長で2歳になるまで(産後から2年)休業の延長を申請することが可能になります。
育児休業を取得する際は、遅くても休業に入る1ヶ月前までに、勤務先に育児休業申出書を提出しましょう。育休期間を延長する場合は、延長期間開始の2週間前に勤務先に申し出る必要があります。
父母が2人とも育休を取得する場合、子どもが1歳2ヶ月に達するまでの期間、父母それぞれが1年を上限に休業を取得できる制度です。ただし、出産した母は出生日と産休・育休期間を合わせて1年間になります。育休をいつから、何年取得するかを夫婦で相談しておきましょう。
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この項では、看護師が産休・育休を取得する前に確認してほしいポイントを紹介します。勤務先とトラブルにならないように、産休・育休や手当の制度について十分に理解しておきましょう。
産休・育休をスムーズに取得するために、妊娠が分かったら早めに勤務先の上司に相談しましょう。産休に入る前から、妊娠後は妊婦健康診査を定期的に受ける必要があり、仕事を休んだり、早退したりする機会も多くなります。看護師はシフト制の職場がほとんどのため、勤務を調整することを考えて、なるべく早めに上司に相談することが大切です。
産休に入るタイミングで退職を考えている看護師も、産休・育休が終わるまでなるべく仕事を続けることをおすすめします。その理由は、「育児休業給付金」の支給条件が「雇用保険に加入していること」だからです。産休前に退職してしまうと、育児休業給付金が受け取れなくなるので注意してください。
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産休・育休中の、健康保険・厚生年金保険の保険料は、手続きをすることで免除されます。勤務先から年金事務所や健康保険組合に申し出をすることで、免除の手続きは完了です。勤務先に念のため確認しておきましょう。社会保険料の免除を受けても、健康保険の給付や将来受け取る年金額は変わりません。
産休・育休で看護師の仕事を休んでいる間は、奨学金のお礼奉公期間に含まれないので注意してください。お礼奉公が終わっていない看護師が途中で休職する場合、復職後に残りの期間を働く必要があります。産休・育休後に復職せず退職する場合は、残りの奨学金の一括返済を求められるかもしれません。
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子どもが生まれると、その後の生活は大幅に変化します。産休・育休明けの生活や働き方について、早いうちから考えて見通しをもっておくことが大切です。現在の職場が、復職支援や育児へのサポート体制がない場合、産休・育休明けに転職することも視野に入れておきましょう。その際は、看護師の求人に特化した転職サイトを活用するのがおすすめです。
産休・育休をきっかけに転職を検討している看護師に、おすすめの職場を紹介します。幼い子どもの育児と仕事を無理なく両立したい方は参考にしてみてください。
幼い子どもを育てている看護師は、託児所や保育所が併設されている職場がおすすめです。職場に併設されている保育所を利用することで、送り迎えの負担が軽減され、子どもに何かあったときも早く対応できると考えられます。場合によっては、園児の受け入れ人数が少なかったり、2歳までという制限があったりするため、併設されている保育所の情報を確認しましょう。
産休・育休を取得すると仕事を1年前後休むことになるため、復帰に不安を感じる看護師もいるかもしれません。産休・育休を終えて転職先を探す際は、独自の研修や復職支援を行い、ブランク明けの看護師が働きやすい環境を整えている職場を探すのがおすすめです。
また、検診センター(健診センター)や献血センターといった医療行為が少ない職場であれば、産休・育休明けでも少しずつ仕事に慣れていけると考えられます。
▶「ブランク可」の看護師求人一覧はこちら
▶検診センターの看護師求人一覧
産休・育休明けの看護師が、体力的な理由や子育てとの両立のために、日勤で働きたいと考えて転職するケースもあります。日勤の仕事に転職を希望する看護師は、眼科や皮膚科といった日帰りの治療・手術が多い職場や入院病床がないクリニックの求人を探してみるのがおすすめです。
クリニックであれば、休みが固定されている職場も多い傾向にあるため、子どもと過ごす時間や休息の時間をつくりやすいと考えられます。
▶眼科の看護師求人一覧
▶皮膚科の看護師求人一覧
▶クリニックの看護師求人一覧
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妊活中の看護師に伝えたい子どもが生まれた時の働き方
ここでは、産休後も働きやすい職場へ転職した看護師の体験談を紹介します。「産休を機に転職を考えている」「将来的に子どもがほしい」と考えている方は、参考にしてみてください。
助産師をしていたCさんは結婚を機に仕事から離れていましたが、生活が落ち着いてきたため復職したいと考え、レバウェル看護に相談します。すぐに妊娠する予定はないものの、いつかは子どもがほしいという気持ちがあるため、転職が難しいのではないかと悩んでいるとのことでした。将来的に出産・子育てを望む看護師が転職先を探す際は、産後の生活を見据えて育児中のサポート体制が整っているかどうかも確認することが大切です。出産後すぐに転職活動を始めるより、育児しながら働きやすい職場で産休・育休を取得し、産後も同じ場所で働き続ける方が精神的な負担が少ないと考えられます。そこでキャリアアドバイザーは、出産後の復職サポートが手厚い職場の求人を中心にCさんに紹介しました。
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いつかは出産・育児がしたい!ライフプランを考えたうえでの復職方法とは?
Mさんは病院の急性期で働いて6年経った頃に出産し、産休を終えてからは同じ職場で短時間勤務をしながら子育てをしていました。勤務先の病院は子育て支援が充実しているものの、短時間勤務でなければ残業が多く、通勤に1時間かかるそう。Mさんは転職を考えてレバウェル看護に相談しましたが、転職先に求める希望が絞りきれず悩んでいる様子でした。そこでキャリアアドバイザーは、悩みと希望条件を整理するために「箇条書き」で書き出してみることを提案します。希望条件をまとめて優先順位をつけたことで、転職先に求めることを明確にできたMさんは、子どものことを第一に考えて働ける職場を探すことに決めました。
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育児・キャリア・生活…自分に合った職場を見つける希望条件の整理法とは
ここでは、看護師が産休を取得する際に抱えやすい給料や手当に関する疑問についてQ&A形式でお答えします。
パートの看護師は一定の条件を満たしていれば、産休・育休を取得できます。休業期間中の給料については、勤務先に支払う義務はありません。その代わり、社会保険や雇用保険の加入、勤務状況などの条件をクリアしていれば、パートの看護師も産休・育休中に手当を受け取ることが可能です。
詳しくは「派遣看護師は育休を取れる?取得条件と産休から受け取れる手当を確認しよう」をご覧ください。
「出生時育児休業(産後パパ育休)」は、1歳までの育児休業とは別に男性が取れる、産後すぐの育児や生活のための休業制度です。出生時育児休業給付金はその際に受け取れる手当のことをいいます。給付金の条件や金額は育児休業給付金と同様です。
育児休業給付金については、「育児休業給付金」をチェックしましょう。
看護師の産休・育休中の給料について、勤務先には支払う義務がありません。そのため、産休・育休中は給料収入がないという看護師もいると考えられます。休業中のボーナスは、勤務先の就業規則によりますが、産休・育休も期間を除いた分の金額が支給される傾向にあるようです。休業中も安心して生活するために、産休・育休中に受け取れる手当について十分に理解し、漏れなく申請してください。妊娠が発覚した看護師は、シフトの調整のことも考えてできるだけ早く上司に相談することが大切です。産休・育休の制度について事前に確認し、スムーズに休業できるようにしましょう。現在の職場の子育てサポートが十分でないと感じる看護師は、復職の際に転職するのもおすすめです。
「出産を機に転職したい」「育児と仕事を両立できるか不安」とお悩みの方は、「レバウェル看護」に相談してみませんか?「レバウェル看護」は看護師に特化した転職支援サービスです。
施設情報に詳しいキャリアアドバイザーが、子育てしやすい環境や復職支援の体制が整った職場の求人を紹介します。産休が明けたら育児と仕事を無理なく両立したいと思っている方は、相談のみの利用も可能ですので、「レバウェル看護」をお気軽にご利用ください。
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