仕事
2022.9.8
20代の看護師の中には、「今の職場は激務が多いからもっと楽なところに転職できれば…」「ここで働き続けてスキルアップできるのか」といった悩みを持つ人もいるでしょう。
本記事ではそうした人たちに向け、20代看護師の転職事情や転職成功のコツを紹介します。20代看護師が転職を希望する理由、おすすめの職場についても解説しているので、あわせて参考にしてみてください。
はじめに、20代看護師の転職事情を見ていきましょう。
20代看護師の転職は、「売り手市場」になっている可能性が高いといえます。理由は、次のとおりです。
看護業務には負担の大きい夜勤が発生するので、体力がある20代は重宝されるでしょう。「若い人は考え方が柔軟だから、職場の方針や雰囲気に馴染みやすい」とみなされるのもポイントです。
加えて、長く働ける看護師を求める職場が多くあることも予想されます。定年まで先が長い20代看護師は、そうした職場にとって積極的に採用したい人材です。
以上の理由から、20代看護師の転職は「有利」になると考えられます。
20代看護師は転職市場で有利とはいえ、職場を変える前に同じところで3年ほど勤務を続けるのが無難です。看護業務全体を概観するには、一般的に3年程度はかかるとされるからです。
同じ職場で3年(できれば5年以上)働けば、経験値とスキルが増え、転職後の業務にも応用が利きやすくなります。プリセプターなど責任ある立場を任された経験があれば、さらに評価が上がるでしょう。
もちろん、心身に不調をきたしている、パワハラを受けているといった深刻なケースでは、3年を待たずに退職するのも手です。「3年」はあくまでも目安と捉え、あなたのスキルや置かれた状況から総合的に判断したうえでタイミングを決めてください。
▼関連記事
看護師が転職するのにおすすめの時期は?キャリア別や月別に紹介
続いて、20代看護師が転職を希望する主な理由を挙げます。
年収や給与の額に不満を持って転職を希望する20代看護師は多いようです。
夜勤手当があまり出なかったり、職位が上がっても昇給額が少なかったりすると、不満を持つ人もいます。また、「命に関わる仕事をしているのに割に合わない」と感じる看護師もいるでしょう。
キャリアアップの道筋が見えない悩みも、転職を考える動機となります。
「管理職に就く」というキャリアプランがあっても、希望するポジションに空きがなければ夢を叶えるのは難しくなります。専門看護師・認定看護師になりたい人は、今の職場で必要なスキルが身につかなければ、やはり実現が遠のくでしょう。
夜勤がない職場への転職を希望する看護師は多いと考えられます。夜勤がある職場・勤務形態で働いていると、生活が不規則になり、体を壊してしまう人もいるためです。
人間関係が合わずに転職を希望する看護師もいます。スタッフ同士で陰口を言い合っている、先輩に嫌われてしまい必要な指導が受けられない…といった人間関係のトラブルは、どの職場でも発生し得る問題です。
人によっては、看護師の仕事にやりがいを感じられずに転職を考え始めることも。やりがいを感じられない理由は上に挙げた問題が関わっているケースもあれば、「ただなんとなく」の場合もあるでしょう。
ライフスタイルの変化が転職の契機となることがあります。たとえば、結婚や出産、育児などです。それまでと同じ働き方では生活に無理が生じ、自然と転職しなければならない流れになることも多いようです。
ここでは、20代看護師におすすめの転職先を見ていきましょう。
専門看護師や認定看護師として活躍する人に適した転職先は、同じ資格を持つ人が多数在籍している職場です。
医療機関のWebサイトには、専門看護師と認定看護師の在籍数・分野が記載されていることがあります。そうした情報をチェックし、自分のスキルが活かせる職場かどうか判断しましょう。
専門看護師であれば感染症看護や慢性疾患看護、認定看護師ならがん化学療法看護や緩和ケアなど、特定の分野に強い職場を選ぶのも良い方法です。
看護主任や看護師長などの管理職を目指す人には、規模が大きい病院の病棟が向きます。看護師の在籍数が多い分、管理職のポジションも多数あるためです。ロールモデルを間近で見ることで、管理職になった自分の姿が想像しやすくなるのもメリットだといえます。
▼関連記事
看護師のキャリアアップとは?目標に合わせたプラン設計や必要な資格
看護師の転職先は、医療機関だけではありません。企業や介護施設、訪問看護などに転職する道もあります。
企業看護師(産業看護師と呼ばれることも)の主な仕事は、社内で健康診断を行ったり、社員から健康相談を受けたりすること。保健指導も、看護師の医療知識が活かせる仕事の一つです。
介護施設の看護師は、利用者の健康管理を担います。具体的な仕事内容は、バイタルチェックや口腔ケア、服薬管理など。医師の指示のもと、点滴や投薬、痰吸引といった医療行為を行うこともあります。
訪問看護師は患者の家を単独で訪問し、健康状態をチェックしたり、医療処置を施したりします。対応する患者の年齢層は、乳幼児から高齢者までさまざま。患者の家族にアドバイスをするのも、訪問看護師の大切な役割です。
▼関連記事
訪問看護への転職ってどうなの?【看護師の成功するキャリアパスVol.2】注目の訪問看護師に必要なスキル・経験、噂の真相
転職が成功しやすい20代看護師には、次のような特徴があります。
転職理由に正当性があれば、採用担当者が納得してくれる可能性が高いでしょう。逆に、「なんとなく」のような不明瞭な理由だったり、人間関係のトラブルなどネガティブな動機だったりすると、印象が悪くなる恐れがあります。
コミュニケーションが円滑にとれる人は、そうでない人と比べて採用されやすくなると考えられます。看護師は同僚はもちろん、患者やその家族とコミュニケーションをとる機会も多いです。自分の考えを話すだけでなく、相手の話に傾聴できるかも重視されます。
学習意欲の高さや業務への前向きさは、高評価につながります。若さを活かして将来性をアピール(「長期的に働いてスキルアップしていきたい」など)すれば、なお効果的です。
意外と重視されるのが、自宅と転職先の距離が近いこと。勤務時間が不規則になる、急な勤務要請がある職場は特に、通勤負担が少ない看護師を求める傾向にあります。
転職先で活かせる知識・スキルをすでに持っていると、採用されやすくなるでしょう。とりわけ、新入職員に丁寧な研修をする余裕がない職場では、即戦力を求める傾向が強まります。
最後に、20代看護師が転職を成功させるコツを紹介します。
応募前に、希望する条件を明確にしておくことが重要です。譲れない条件(給与アップ、夜勤なしなど)をあらかじめ決めておけば、迷うことなく自分に合った求人が選べます。
応募前の情報収集は綿密に行いましょう。勤務時間や給与額、看護師の在籍数、職場環境などです。できるだけ幅広く情報を集めて職場の全体像を把握することで、ミスマッチが防ぎやすくなります。
将来のキャリア形成を見越して転職先を絞り込むのも手です。自分の将来像を具体的に思い描き、それを実現するためのスキルが身につく職場を選びます。
面接では「スキルアップ」「キャリアアップ」のような、ポジティブな転職理由を伝えるのが無難です。ネガティブな内容をそのまま伝えてしまうと、相手は「うちでも同じ理由で辞めてしまうのではないか」と採用を躊躇する可能性があります。
想像と異なる点があったとしても、入職後すぐに退職するのは避けましょう。職場の方針や仕事のやり方がこれまでと違うと、誰でも最初は戸惑うもの。転職先に馴染んで気持ちに余裕が出てくれば、当初の違和感も解消されていきます。
「転職活動は初めて」という看護師に特におすすめなのが、転職サイト(転職エージェント)です。転職のプロが本人に代わって面接日程や勤務条件の交渉をする、履歴書を添削してくれるなど、手厚いサポート体制が整っています。
「レバウェル看護」も、そうした転職サイトの1つです。同サイトが掲載している求人は10万件以上。豊富な求人の中から、あなたにぴったりの職場が見つけられるでしょう。また、アドバイザーが職場環境の情報を提供するので、自分が働いている姿をよりイメージしやすくなります。
「今よりももっと自分に合った職場に転職したい」という20代看護師の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
▼関連記事
転職するのが不安な看護師を成功に導く5つのテクニック!
20代は、看護師の転職市場で有利になる年代です。同じ職場で3年ほど経験を積み、なりたい将来像を決めたうえで転職先を探すのが、成功の秘訣となります。職場の選び方や転職が成功しやすい人の特徴も把握し、あなたの希望とマッチする求人に応募してください。
「レバウェル看護」を使うと、より詳しく話を聞くことができます。どんな転職先があるのか等も事前に知ることができます。
記事検索
よく検索されているワード
2024.3.19
2024.3.18
2024.3.15
2023.7.26
2020.3.20
2022.9.5
2020.3.20
2019.3.12
2020.10.21