
看護師になったけれど、仕事がつらくて後悔している方もいるでしょう。看護の仕事に疲れてしまったときは、身近な人に話を聞いてもらうことや、長期休暇を取ることが有効です。また、異動の希望を出したり、病院以外の職場に目を向けたりすると、視野が広がって気持ちが楽になるかもしれません。
この記事では、看護師になったことを後悔する理由や仕事がつらいときの対処法、転職の体験談などを紹介しています。看護師以外の仕事に転職するメリットや看護師を辞めて後悔する状況、病院以外の職場・求人についても解説しているので、転職するかどうか迷っている方はぜひご覧ください。
看護師になったことを後悔する方は少なくないようです。特に新人ナースは、想像していた以上に仕事が大変で、「この先やっていけるのだろうか…」と不安になる場合も。以下では、看護師になったことを後悔してしまう主な理由を紹介します。
看護師の職場は人手不足の傾向にあり、病院によってはほとんど毎日残業があるようです。「忙しくて休憩を取れないまま残業になり、倒れそうになる」といった看護師さんの声も寄せられています。
夜勤により生活リズムが崩れ、疲れが溜まりやすくなることも看護の仕事をつらく感じる理由の一つです。日本看護協会の「看護職員の夜勤負担に係る調査研究」によると、月の夜勤時間数が72時間を超えると、自覚するストレスや起床時の疲労感が高くなる傾向にあります。さらに、夜勤明けや休日に勉強会・委員会・会議などに出席する場合もあり、疲労回復が不十分なまま働いている看護師もいるでしょう
人の命に関わる仕事を担っている看護師は、「ミスが許されない」というプレッシャーを感じることが多いようです。インシデントが怖くて常に緊張しているという方もいます。また、「急変時に患者さんを助けられなかったことがつらい」という看護師さんの声も。責任が重い仕事を続ける自信がなく、「看護師になるんじゃなかった…」と思う方もいるようです。
看護師の職場では、上司や先輩に厳しく叱責されることもあります。仕事に対する責任感や多忙さにより、言い方がきつくなってしまうスタッフもいるため、良好な人間関係を築くのが難しいことも。特に嫌味や陰口、無視などがある職場では仕事がしづらくなり、大きな精神的負担を感じるでしょう。
特に新人看護師の場合、仕事で覚えることが多く、「勉強が追いつかなくてしんどい」と感じる方は少なくありません。基本的な看護スキルに加え、患者さんとの接し方や新しい医療技術・薬剤なども覚える必要があるため、焦ってしまうこともあるでしょう。職場が常に忙しくて、じっくり指導してもらえないという悩みを持つ方もいます。
看護師は患者さんやご家族と接する中で理不尽なことを言われたり、関係構築に悩んだりすることもあります。「一生懸命患者さんに接しても受け入れられない」「忙しくて患者さんとしっかり向き合えない」といった無力感に苛まれるときも。自分の目指す看護を実践できず、やりがいを感じられなくて後悔する方もいるようです。
仕事の大変さに見合った給料をもらえていないと感じる看護師は多いようです。ときには危険を伴う仕事をしたり、業務時間外の勉強が必要だったりするにもかかわらず、その分の手当が支給されないことも。「命を削って仕事をしている割に安月給」という声も寄せられています。
結婚による転居や出産といった人生の節目で、仕事を続けることが難しくなる看護師も多くいます。「子どもと一緒に過ごす時間が十分に取れない」「わが子が病気のときに預けて働くのがつらい」といった悩みを抱え、退職や転職を考えることもあるでしょう。
▼関連記事
病棟看護師を辞めたい…その本当の理由と後悔しないための選択肢を解説!
ここでは、看護師になったことを後悔するほどつらいときの対処法について解説します。ご自分ができそうなことから試してみてください。
上司や先輩に自分が悩んでいることやつらいことを伝えると、業務の分担やシフトに配慮してもらえる可能性があります。経験に基づいたアドバイスをもらえる場合もあるでしょう。
職場の人に話しづらいときは、家族や友人に話を聞いてもらうと気持ちが楽になることがあります。話すことによって思考が整理され、解決のヒントが見つかるかもしれません。
看護師の仕事に疲れ切ってしまったときは、長期休暇を取得するのがおすすめです。休養を取って気持ちが落ち着くと、仕事のことも冷静に考えられるようになるでしょう。
心身に不調が出ている場合は、無理をしないことが大切です。症状によっては休職も検討し、心身の回復を優先しましょう。
所属部署の人間関係や仕事内容が自分に合わないと感じるときは、上司に異動の相談をしてみましょう。人間関係の悩みは、異動によって接する相手が変わると解決する場合があります。また、夜勤のない部署や残業の少ない部署に異動すると、体力的な負担を減らせるでしょう。
ただし、異動の希望はすぐに叶うとは限らないため、ほかの対処法と合わせて実践することをおすすめします。
楽しみながら気軽に行えるリフレッシュ方法を複数見つけておくと、疲れたときやつらいときに役立ちます。たとえば、マッサージやアロマ、買い物、映画鑑賞、好きなものを食べることなどがストレス解消につながるかもしれません。有効なストレス解消法は人によって異なるので、「看護師が仕事のストレスを解消する5つの方法」も参考にしながら自分に合った方法を探してみてください。
看護の仕事を続けることに希望を持てないときは、今まで行ったことのない場所に行って人々の暮らしを見たり、病院以外の職場を見たりして視野を広げるのが有効です。「病院で働くことがすべてではない」と思えると、気持ちが楽になるかもしれません。
また、上記の4つの対処法を試しても悩みが解決しなければ、転職も視野に入れてみましょう。知識・資格を活かして企業や自宅で働くことも考えられます。詳しくは「看護師の資格が使える珍しい求人とは?22種の仕事解説と転職方法をご紹介」をご覧ください。
▼関連記事
【体験談】看護師を辞めたい理由とは?辞めるべきかの判断基準と対処法
看護師の仕事を続ける自信がなくて退職したものの、後悔してしまう場合もあります。以下では、看護師を辞めて後悔する状況について解説するので、転職するかどうかの判断材料として役立ててみてください。
夜勤のない仕事に転職すると、夜勤手当や深夜割増賃金がない分、収入が減ってしまうことがあります。基本給にそれほど違いがなくても、手当や賞与が減ったことにより、年収が予想以上に下がる可能性も。転職前する前に年収を概算しておくのをおすすめします。
また、未経験の職種に転職する場合、新卒並の給与になることも考えられるでしょう。
人間関係や仕事の忙しさに関する悩みは、看護以外の業界でも発生する可能性があります。新しい仕事や環境になかなか馴染めず、苦労する場合も。看護師以外の仕事に転職する際は、自分に合っているかどうか慎重に検討することが大切です。
看護師以外の仕事を経験して、看護の仕事のやりがいや良いところを再認識することもあるでしょう。また、家庭の事情や健康上の理由で退職したものの、看護師として働きたいという思いを諦められない方もいるようです。
▼関連記事
看護師を辞めた後どうする?退職して後悔しないためのポイントを解説!
看護師以外の仕事に転職することにはメリットもあります。「自分の体調や家庭を優先したい」「ほかの仕事に挑戦してみたい」といった目的がある方は、転職後に後悔することが少ないでしょう。
「看護師の仕事は精神的・体力的な負担が大き過ぎる」と感じる方は、ほかの仕事に転職するとつらさが改善することもあるでしょう。たとえば、デスクワーク中心の仕事に転職すると体に負担が掛かりにくくなり、慢性的な疲れが軽減する可能性があります。残業が少ない職場を選べば、休養やリフレッシュの時間も多く取れるようになるでしょう。また、命に関わる仕事から離れて、緊張感やストレスから解放されたことにより、体調が良くなったという方もいます。
看護職以外の仕事に転職することによって、プライベートの時間を確保しやすくなる場合もあります。特に、結婚や出産といったライフステージの変化があった方は、家族と過ごす時間を優先できる仕事を希望することも多いでしょう。夜勤やオンコールがない仕事に転職すると、家族と生活リズムが合いやすく、一緒に過ごす時間を増やせます。また、土日祝日休みの職場を選べば、家族や友人と予定を合わせやすくなるでしょう。
看護以外にやりたいことがあり、明確な目標がある方にとっては、転職して希望する仕事に挑戦するのも有意義といえます。新しい環境での仕事にやりがいを感じれば、看護師を辞めたことを後悔しないでしょう。
▼関連記事
看護師を辞めてよかったことは?
看護師を辞めたほうが幸せ?後悔しない人の特徴と幸せに働くヒント
ここでは、「レバウェル看護」の相談事例の中から、看護師になったことを後悔した方の転職体験談を紹介します。いずれも環境を変えて看護師として勤務している例です。「看護師を辞める」という選択をする前に、今までと違う環境で看護の仕事をすることも検討してみてください。
Mさんは、入院したときにケアをしてくれた看護師に憧れ、34歳で看護師免許を取得。卒業後は、学校に勧められたリハビリ病院で働きましたが、十分な教育を受けられず、患者さんとのコミュニケーションもほとんどありませんでした。Mさんは頼まれた雑務に追われるばかりでやりたい看護ができない状況に悩み、キャリアアドバイザーに相談しました。
キャリアアドバイザーは看護師としてのキャリアについてMさんと何度も話し合い、じっくりと患者さんに向き合う看護ができる療養病棟を紹介。面接でMさんは前回の就職で反省したことや、将来について真剣に考えたことを涙ながらに伝え、内定が決まりました。
▼元の記事を詳しく見る
34歳で看護師デビューしたのに雑務ばかり…理想の看護師になるための転職
新卒1年目のTさんは、毎日先輩に叱られ、何をしてもうまくいかないと感じ、「看護師を辞めたい」とキャリアアドバイザーに相談しました。Tさんの勤務先は待遇が良く、教育制度も整った病院でしたが、キャリアアドバイザーはTさんの精神状態を考慮して転職を提案。勤務先の半分程度の規模で、教育が充実した病院を紹介したところ、Tさんはみるみる元気を取り戻しました。面接には万全の準備をして臨み、Tさんは見事転職に成功。新しい職場でも叱られることはありましたが、Tさんを思って指導していることが感じられるので、前向きな気持ちで働けているそうです。
▼元の記事を詳しく見る
職場が辛い…看護師を諦めかけた新人が再スタートのために選んだ転職とは
看護師の活躍の場は、病院以外にも広がっています。訪問看護ステーションや福祉施設などにも目を向けると、希望の働き方を実現できる職場が見つかるかもしれません。
訪問看護ステーションの看護師は、基本的に1人で利用者さんの自宅へ訪問し、利用者さんの健康管理や医療処置などを行います。ご家族への指導やメンタル面のサポートを行うことも。利用者さま一人ひとりに向き合い、ニーズに合った看護ができる点が特徴です。
訪問の時間帯は平日の日中が中心ですが、夜間や休日にオンコール勤務を行う事業所もあるので、求人票をよく確認しましょう。
▶訪問看護の看護師求人一覧
▼関連記事
訪問看護師の仕事内容・役割とは?やりがい・メリットや病棟との違いも紹介
健診・検診センターでの主な業務は、検査の補助や血圧測定、採血などです。受診する方の誘導やデータ入力も多く、丁寧な対応を行うことや効率良く作業をすることが求められます。
健診・検診センターは、日勤のみで土日祝日休みの職場が中心です。残業も少ない傾向にあり、プライベートを重視したい方にもおすすめです。
▶検診センターの看護師求人一覧
▼関連記事
検診センターで働く看護師の仕事内容!転職で知りたいやりがいや給与も解説
美容クリニックは、主に「美容皮膚科」と「美容外科」の2種類に分かれています。美容皮膚科の看護師の業務は、美容注射・点滴やレーザー照射、薬剤塗布などが中心です。美容外科の看護師は、主にオペ介助を行います。
美容看護師はお客さまの相談に乗ったり、商品の説明をしたりすることもあるため、接遇や営業のスキルも必要です。美容知識への関心が高く、日勤のみの働き方をしたい方に向いているといえます。
▶美容外科の看護師求人一覧
▶美容皮膚科の看護師求人一覧
▼関連記事
美容看護師の仕事内容って?給料やメリット・デメリットも解説
介護施設の看護師は、介護職員や医師と連携しながら、利用者さんの健康管理・医療処置・生活のサポートなどを行います。デイサービスは日勤のみの職場が多く、看護師がレクリエーションや機能訓練に携わる場合も。一方、入所施設では、オンコール勤務や夜勤、看取りなどを行うこともあります。施設によって利用者さんの特徴や看護師の業務内容が異なるので、よく調べたうえで応募することが大切です。
▶デイサービスの看護師求人一覧
▶有料老人ホームの看護師求人一覧
▶特別養護老人ホーム(特養)の看護師求人一覧
▼関連記事
介護施設で働く看護師の役割・仕事内容を紹介!向いているのはどんな人?
保育園の看護師の主な仕事内容は、園児の健康管理や衛生指導、怪我・体調不良の際の応急処置などです。保育園に配置される看護師は基本的に1名で、保育士と協力して業務を行います。保育業務を兼任することもあるため、子どもと接するのが好きな方におすすめです。
看護師は土日祝日休みの場合が多いですが、行事の際は出勤する可能性もあります。
▶保育園の看護師求人一覧
▼関連記事
保育園看護師の仕事内容を紹介!向いている人や必要なスキルについても解説
ここでは、看護師になったことを後悔している方からよくある質問に回答しています。
看護師は命に関わる仕事を担っているため、医師や先輩看護師から厳しい指導を受けることもあります。ミスをしたり、叱られたりしたときになかなか気持ちの切り替えができない方は、看護師になってつらい思いをするかもしれません。
また、看護師はさまざまな職種のスタッフと協力したり、患者さんがうまく言葉にできないことを汲み取ったりする必要もあります。人との関わりや気配りが苦手な方は、仕事がしにくい場合もあるでしょう。詳しくは、「看護師に向いていないと思う人の性格や特徴」を確認してみてください。
レバウェル看護公式Instagramが実施したアンケートによると「看護師に向いていない…と悩んだことがある」と回答した看護師は、366人中9割にのぼっています。看護師になって後悔したことがある方も少なくないでしょう。
しかし、時間が経つにつれて仕事や職場に慣れてくる場合もあるので、焦らず長い目で業務に取り込んでみましょう。つらいときは本記事の「看護師になって後悔したときの対処法」を参考にしてみてください。
看護師は仕事の精神的・体力的な負担や人間関係の悩み、勉強の大変さなどにより、看護師になったことを後悔する場合もあります。
つらいときの対処法としては、身近な人に相談することや休暇を取ること、自分に合ったストレス解消法を見つけることなどが考えられます。今の職場で悩みが解決しないときは、異動や転職で環境を変えるのも一つの方法です。訪問看護ステーションや介護施設、健診・検診センターなど、病院以外の職場にも目を向けてみましょう。
看護師以外の仕事に転職することには、心身の負担を減らせる、プライベートと両立しやすいといったメリットがあります。一方で、年収は下がってしまう可能性もあるでしょう。
「自分に合った転職先が分からない」「転職してまた後悔するかも」とお悩みの方は、看護師専門の転職エージェント「レバウェル看護」にご相談ください。看護の仕事・業界に精通したキャリアアドバイザーが、看護師さんの適性や目標、ライフスタイルなどを踏まえて求人をご紹介します。ほかの転職サイトにはない非公開求人も扱っているため、応募先の選択肢を増やすことが可能です。また、各職場の業務の詳細や忙しさ、人間関係などの情報もお伝えできるので、安心して求人を選んでいただけますよ。
転職するかどうかまだ迷っている看護師さんも気軽にお問合せください。現職の悩みや退職に関する相談も承っています。
▶レバウェル看護のTOPページはこちら
記事の制作について
「レバウェル看護 看護師さん向けお役立ち情報」では、
記事の制作・公開にあたってのポリシーを定めています。
詳細は下記よりご確認いただけます。
キャリア
働く場所
選考対策
資格
その他
読みもの
連載