集中治療室(ICU)で働いてみたい!たくさんの点滴や処置に追われて忙しそう?

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交代勤務で毎日忙しそうに動き回る看護師さんですが、実際にどんなスケジュールで勤務をおこなっているのでしょうか。
今回は集中治療室(ICU)での夜勤にターゲットを絞って、スケジュールの立てかたをはじめ、長い夜勤を乗り越えるテクニックまでを伝授したいと思います。


緊急入院や急変の時にはどうするの?ICUでのスケジュール管理


緊急入院を誰が受けるかは、業務開始前に決まっていることがほとんどです。

リーダーからあらかじめ、「あなた入院きたらお願い」と頼まれることもありますし、ICUはベッド配置で受け持ちが決まることが多いので、隣り合っているベッドが空床で、かつ担当患者さんが一人だけであったケースでは、ほぼ自分が入院を受けることは決まっているようなものです。

その場合、業務開始前のスケジューリングで「常にいつ入院がきても大丈夫」なように工夫しなければ、いざという時あせってしまいます。具体的にどう工夫するのかと言うと、まず早めにおこなっても問題ないものをピックアップします。

例をあげると時間で投与する薬剤のミキシング(安定性が保たれる程度で)やシリンジポンプで投与されている薬剤のミキシング、あとは口腔ケアなども少し早めにおこなったりします。

こうすることで気持ちにゆとりが生まれてきます。三次救急を受け入れている病院では、ホットラインが鳴ったら心構えが出来たり、リーダーがERの様子を見に行ってくれるケースもあります。

術後に入室するケースではすでに入室することがほとんど分かっているのでスケジュールは調整しやすいですね。


急変についてはいつ起こるのか分からないため、予想しようがありませんが、急変時は必ず「リーダー」が一人指名されることが多いと思います。これは日勤リーダーや夜勤リーダーというものではなくて、急変時にその場を統括するリーダーという意味です。看護師がなる場合もあれば医師の場合もあります。

心肺停止の場合であればアドレナリンが時間毎に投与されるようカウントしたり、胸骨圧迫のペースが適切であるかをチェックしたり、周囲のスタッフに指示を出したりする役割です。

みんながバラバラに動いていては事故が起きますし、蘇生の可能性も低くなってきますよね。ただ患者さんはその一人だけではないので、スタッフみんながそれぞれやることがたくさんあるのにも関わらず、急変対応に関わらなければいけません。

そんな時こそリーダーが人手をうまくやりくりして、「◯◯さんはこのエリアの患者さんをお願い」と急変対応から外してその他の患者さんの対応をお願いしたりします。そうしなければ急変が起きたら他の患者さんは放置してしまうことになり危険だからです。


処置については、点滴の更新や頻繁に吸引を要する状態のAさんとBさんを受け持っていた場合の例を挙げます。

Aさんの看護が必要な状態であるにも関わらず、Bさんの血圧が突然低下し、中心静脈カテーテルを留置して、カテコラミン製剤を投与するなどと言う場合には、リーダー(この場合は業務リーダーです)に「私はBさんの処置介助につくので、Aさんの吸引をお願いします。

あとは○○時に点滴の更新があるのでお願いします」と宣言して、Bさんの処置に集中します。ここはチームプレーの見せどころですね。リーダーとのコミュニケーションが円滑にいっていないと、処置に追われながらも他の業務をやったりしなければならず、事故が起きる可能性が高くなります。


休憩・仮眠のとりかた


「ICUっていつもバタバタしてそうだけど、休憩ってとれてるの?」と他病棟の看護師さんから聞かれることがあります。「一応とれてるよ」と曖昧な返事をしていますが、休憩は絶対にとらなければならないんです。

法的な決まりはもちろんですが、一定水準のパフォーマンスを維持するためには絶対に必要です。休憩もせずに走り回っていれば、これまた事故が起きます。人間の集中力には限界がありますし、体力も使いますからね。


日勤では12時前後に前半・後半に分かれて休憩に行くケースが多いと思います。夜勤ではまず19時前後に夕飯休憩を30分程度とって、日付が変わったあたりから、2人くらいずつ仮眠に入るというのがよくあるパターンではないでしょうか。

日勤は人数も多いので休憩できないケースはかなり少ないでしょう。しかし夜勤では人数が少ないため、夕飯休憩はとれずにその分仮眠を長くとったり、仮眠の時間を少し削りつつみんな平等に休めるよう調整することは多々あります。

夜中に緊急手術の患者さんが帰室したりするケースでは大体の予測を立てて前倒しで仮眠をとったりするなど臨機応変に対応しています。

全く休めない日もありますが、それはまれなケースです。でも一般病棟と違って、そんな日も覚悟せざるを得ない時もあるのはICU看護師の宿命ではないでしょうか。


新人や異動者へのフォロー体制


病院の説明会などで「先輩看護師がマンツーマンでついてくれるから初めてでも安心です」などと説明を受けたにも関わらず、実際に働き始めたら「忙しすぎて全然フォローしてもらえなくて放置されていた」なんて話を多く耳にします。一般病棟では少ないようですが、ICUや救急では結構あるようです。

教育体制が充実しているように宣伝されていても、急性期の部署では繁忙度により左右されてしまうのは残念なところ。
最初こそしっかり教えてあげなければ、その人はずっとできないままになってしまうかもしれないですよね。

新人や異動者が勤務の日には勤務スタッフを多く配置できる余裕のある部署が理想的です。もしも放置されたままで、その後なんのフォローもないような部署だったら、上司に相談するか、フォロー体制のしっかりした病院を探すことも必要になってくるかもしれません。


ベテラン看護師がICUでの夜勤を乗り切るテクニックを伝授


長時間の夜勤は体力を消耗します。特にICUでは呼吸・循環動態が不安定な患者さんが多く、モニター音やアラームが常に鳴り響いていますので、看護師のストレスも非常に大きなものとなってきます。

体力的にも精神的にもきついICUでの夜勤を乗り切るテクニックはあるのでしょうか?もちろんあります!ここではつらい夜勤を乗り越える3つのテクニックを伝授したいと思います。

1.スケジュール管理が一番重要!


前述の通り、スケジュールが途中で破たんしてパニックになると、その後の業務が非常に厳しくなってきます。スケジュールを元に常に余裕を持って動くこと、早め早めにできることはやってしまう。

実は入院が来なくても急変がなくても、「できるときにできることを」やれることが大切になってきます。そして、何かスケジュールを逸脱するような事態が起きたら、リーダーや他のメンバーとも協力し合うことが重要です。

2.出勤までのからだづくり


長時間の夜勤だからこそ、勢いで乗り切ろうなんて思ってもしんどいことが多いです。勤務までの時間をどうコントロールするかが大事になってきます。

夜勤はだいたい17時くらいに開始するので、16時前後に出勤することが多いと思います。そうなると15時くらいには出勤の準備を始めないとなりません。

仮に前日が日勤で翌日15時に起きるケースを考えてみましょう。多くの人がちょっと朝寝坊して、勤務まで家でダラダラ過ごして、「あ~行きたくない~」って言いながら準備を始める人が多いのではないでしょうか?

これで夜勤が乗り越えられるのであれば問題ありませんが、恐らく途中で眠くなってしまうことが多いと思います。
私がおすすめするのは、朝は日勤と同じかちょっと遅いくらいに起きて、いつも通り朝食を食べる。

そして部屋の掃除や洗濯をしてお昼くらいまで起きている。そして2~3時間くらい仮眠をする。そうするとスッキリ目が覚めます。起きたら軽食をとって出勤すると、ちょうど休憩時間くらいにお腹が空いてきますし、日付が変わるまで全然眠くならないんですよ。

仮眠時間には睡魔もちょうどいいくらいきて、ぐっすり。これで朝まで乗り切れること間違いなしです。

3.どうしても眠いときは


どれだけ寝ていっても眠くなるものは眠くなるんです!と言う人もいると思います。こんな時はおすすめのアイテムがあります。エナジードリンクです。

今ではコンビニエンスストアや、ドラッグストアに行くと色んな種類のものが陳列されていますよね。

超強力を謳ったものや、女性向けのもの、少量でもカフェイン含有量が多いものなど様々です。気になったものを一つ手に取って、是非夜勤の仮眠明けのタイミングで飲んでみてください。朝のパフォーマンスが劇的に向上するかもしれませんよ。


まとめ


いかがでしたか?ICUが大変なのは事実ですが、フォローやリーダーが気を配ってくれますし、よほどのことがない限り休憩も仮眠もとれるもの。

実は一般病棟のように患者さんが徘徊したり、ベッドから転落するリスクは非常に少なく、看護師ペースでできるから結構楽だったりするんです。

なによりICUの魅力は多くの処置につけたり、技術がたくさん身に付くところです。若くて体力のあるうちは、多少体に鞭打ってでも働く意義は大きいと思います。

ICUで3年働けばそのあとどこの部署へ行っても困ることは少ないですよ。

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