ICU看護師の勉強方法は?継続するコツやキャリア別のポイントもご紹介

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ICU看護師は、集中治療に関する知識・スキルだけでなく、様々な診療科や医療機器などについても理解する必要があります。しかし、忙しい日々の中で効率よく勉強が進まないと悩んでいる方もいるかもしれません。
この記事では、ICU看護師が働きながら勉強を継続するコツやキャリア別の学習ポイント、勉強が進まない時の対処法などを解説しています。これからICUで働きたい看護師さんも、ぜひ参考にしてみてください。

※1※2 調査方法:インターネット調査/調査期間:2024年2月7日~2月13日/調査概要:「看護師転職サイト」を対象としたユーザー満足度調査/調査対象:男女、全国、看護師・准看護師資格保有者かつ対象看護師転職サイト利用経験者、20~29歳 107s(※1)、20~34歳 175s(※2)/調査実施:株式会社エクスクリエ/比較対象サービス:「看護師転職サイト」主要10サービス(専用サイトのあるサービスのみ・求人結果の表示ページは除く)

ICU看護師に必要な知識とは?継続的な学習が必須!

集中治療室(以下ICU)には慢性疾患の重症化や術直後など、全身管理が必要な状態の患者さんが入室しています。看護師には患者さんの異常早期発見のため、心電図や人工呼吸器等からの的確なモニタリングが求められます。また、疾患や病態生理、解剖学や生理学の知識も必須。
これらの知識を活かして、客観的な情報と主観的な情報を統合しアセスメントすることが欠かせないスキルであり、継続的な勉強が必要です。特に、クリティカルの分野は、新しい医療や技術が次々に導入されるため、継続的な学習でブラッシュアップすることが求められるでしょう。

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ICU看護師の勉強方法に関する悩み3選

勉強すべき項目や習得しなければならないスキルが多く範囲も多岐にわたるため、ICU看護師には毎日の勉強が必要です。
しかし、毎日の仕事が忙しい中、効果的な勉強を続けられず悩んでいる人も。
ここではICU看護師の方々が勉強方法についてどのような悩みを抱いているか紹介します。

仕事が忙しくて勉強時間を確保できない

ICUには全身状態が不安定な患者さんが入室しており、セルフケアが不十分な方がほとんどです。
清拭や口腔ケアなどの清潔の保持や食事・排泄の介助など、日常生活のケアが一般病棟に比べて濃厚になりがち。さらに医療的な行為や診療の補助など密度の高い医療を必要としているため、仕事中の緊張感が高くプレッシャーがかかりやすいでしょう。
日本集中治療医学会「集中治療部設置のための指針 2022 年改訂版」では、看護師の配置は1日の平均で患者1.5人に対し看護師1人以上の割合で勤務していることを推奨しており、夜勤が多い傾向があります。
このような環境では仕事後、疲労のため勉強時間を十分に確保できないこともあるでしょう。

出典
日本集中治療医学会「集中治療部設置のための指針 2022 年改訂版」2022年4月(2025年5月30日参照)

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何から勉強すればよいかわからない

患者さんの異常を早期発見するためのモニタリングが重要です。正確な観察のため、ICU看護師は心電図や動脈血ガスデータ、人工呼吸器のグラフィックの波形など、全てのモニターに関する知識、データの正常・異常について知っておかなければなりません。
また的確なアセスメントには、循環や呼吸など複雑な生理学の知識はもちろん、様々な診療科の疾患に関する知識や治療の学習も必要です。病院によっては小児から高齢者まで幅広い年代の方が対象になるICUもあります。
このようにICU看護師には、集中治療に関する知識や看護技術に関する知識・スキルのほか、全ての診療科、対象者の年代に関する知識が必要です。必要な知識の範囲が広く、何から勉強をすれば良いか分からないと言う悩みも生じます。

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覚えることが多く頭に入らない

ICU看護師には、疾患・病態生理の知識と理解が必要です。全身管理が必要な患者さんがほとんどで、一般病棟に比べて創傷処置、気管内吸引、薬剤投与、CVカテーテルや胸腔ドレーンの管理などの医療的なケアが膨大。このため、医療機器の操作方法や注意事項、根拠に基づき患者の安全を確保して実施できなければなりません。
ICUでは患者さんの入退室も頻繁で、さまざまな病状の方を担当していかなければならず、新たな知識が次々に必要になります。勉強したことを身につけるためには反復が効果的。
しかし、毎日同じ病状の患者さんの担当になるわけではないため、せっかく勉強したことが記憶に残りにくいという悩みも生じます。

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仕事のお悩み聞きます!

ICU看護師が働きながら勉強を継続する5つのコツ

医療技術は日進月歩、常に新しい技術が生み出されています。IUCに限らず、看護師は新たな医療について学び続けなければなりません。また看護師は部署異動があるため、未経験の分野に異動になると、新たに勉強すべき内容も多いです。
ここでは、ICU看護師が働きながら勉強を継続するコツをご紹介します。

ノート・メモを活用する

業務中は、自分自身で気付いたこと、先輩や医師に教えてもらったことなど、実践から得られる知識やスキルを見つける機会に溢れています。一日の業務の忙しさに流されて、忘れてしまうのは勿体ないことです。
勉強方法として、小さなノートを持ち歩いて仕事中にメモをとることをおすすめします。仕事中に書いたメモは字が乱れたり、内容がまとまっていないこともあるので、スキマ時間でまとめ直すことが大切です。まとめ直し自体も復習になり、まとめたノートは自分専用の参考書として活用できます。

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時間を決めて毎日の勉強を習慣化

参考書を購入したりセミナーを受講すると、その時にはやる気が満ち溢れています。しかし徐々にやる気が低下したり、仕事が忙しくてやる気がなくなってしまうことも。やる気に依存するとやる気が出なければ勉強に繋がらず、効果的な勉強とは言えないでしょう。
継続するためには、時間を決めて毎日の習慣にすることが大切です。食事したら歯磨きをするように、朝起きたら顔を洗うように、勉強を生活習慣にセットしてしまうのが効率的。まずは15分〜30分程度の短時間で、まずは1項目だけ、1ページだけと小さいステップで始めるのがおすすめ。
総務省統計局の「令和3年社会生活基本調査(p2)」によると、睡眠、食事、仕事、家事以外の自由時間(休息、テレビ、ネット趣味、付き合い等)は、1週間を通して6時間程度あることが分かっています。この時間の一部を勉強にあてられるように工夫してみましょう。

出典
総務省統計局「令和3年社会生活基本調査」2023年5月(2025年5月30日参照)

業務中の疑問は早めに解決

ICU看護師が勉強すべき内容は膨大ですぐに忘れてしまいがちなため、記憶を定着させていくには、復習をすることが大切です。仕事中に新たに得た知識や技術、分析内容を、予習していたノートに追加で書きこむだけでも、その日の復習になります。
また、業務中に分からなかったことや、もう少し深く知りたいと思ったことは、なるべくその日のうちに解決するようにしましょう。疑問に思っていたこと自体を忘れてしまうと、学びを深めるチャンスを失ってしまいます。

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医師や先輩看護師を頼るのも効果的

医師や先輩看護師を頼ると怒られてしまうと思い、質問しない人もいるかもしれません。何も勉強しない状態で、先輩に聞くと「自分で勉強しなさい」と指摘されてしまうことも。質問する際は、きちんと勉強したうえで、「ここまで調べたのですが、ここが理解できなかったので教えてください」と自分なりに考えたが理解できなかった内容を伝えるのがおすすめです。
自分だけで勉強するより、人の力を借りると学習効率は格段に上がります。勉強している事を周囲に知ってもらうことで、医師や先輩看護師のほうから手助けをしてもらえるかもしれません。

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勉強と実践の反復で知識や技術を身につける

看護師は、患者さんの命に関わる仕事柄、強い責任感から知識や技術を完璧に身につけることを重視している方が多いかもしれません。
しかし、日本語教育の研究グループが発行する「アカデミック・ジャパニーズ・ジャーナル」によると、医学教育の学習法においてDale(1969)の「経験の円錐」を挙げ、「読んだことは10%、聞いたことは20%、見たことは30%、聞いて見たことは50%、言ったり書いたりしたことは70%、現実をシュミレーションしたことは90%」記憶できると示されています。
勉強するとき、まず読んだり聞いたりすることから始めることが多いはず。そのため、最初から完璧に頭に入れられないのは当たり前なのです。
現場で看護計画を実践・分析・評価したり、同僚とディスカッションし、勉強と実践を反復する中でも知識や技術が身に付いていることをおさえておきましょう。ただし、患者さんの安全・安楽を守るためには、看護師としての基本的な知識は頭に入れていることは前提にしておく必要があります。

出典
山本富美子「明快で論理的な談話に見られる具体化・抽象化操作― Edgar DALE の「経験の円錐」の論理的認知プロセスをめぐって ―」『アカデミック・ジャパニーズ・ジャーナル』2011年(3)号(2011年6月)
西城卓也,菊川誠「医学教育における効果的な教授法と意味のある学習方法①」『医学教育』2013年44巻3号(2013年6月)

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【キャリア別】具体的な勉強方法のポイント  

ICUにおけるキャリアによって、勉強する内容は異なります。
必要な知識や技術を身につけるためには、自分の目標を達成できるような勉強方法を実践するとより効果的です。

新人看護師・未経験看護師は基本的な勉強方法を継続する

新人看護師、これからICU看護師を目指す未経験の方は、基本的な勉強方法を丁寧に継続するのがおすすめ。
新人や未経験者がICUに配属されたときには、段階的に業務を進めて行く教育計画のスケジュールがあるはずです。教育計画に沿って予習をし、勤務時に実践、勤務後には復習をするという、基本的な勉強方法を丁寧に繰り返すことが重要。
しっかりメモをとって、その日のうちに丁寧にまとめ直すなどすると効果的です。特に新人看護師やICU未経験の方は、先輩看護師に質問しやすい時期なので、チャンスと思って、先輩や医師に積極的に質問しましょう。

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ブランクありの看護師は自信がない部分を集中的に振り返る 

ブランクがあると、経験のあるICUに復帰したいと思う方もいるでしょう。ブランク年数にもよりますが、2〜3年のブランクの場合は自分が自信のない部分を集中して振り返るのがおすすめです。
1から全てをやり直すのは時間がかかり効率的ではありません。
5年以上のブランクでは、自分が勤務していた頃の「当たり前」が大きく変化しているため、看護の基本を振り返りつつ、学会誌や雑誌などで最新のICU看護について学習する必要があるでしょう。
10年以上でも同じことが言えますが、ブランクが長くなると、クリティカルケア領域での勉強についていくのが難しい場合も。
状況に合った職場の選択も重要になります。

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ICU経験の長い看護師は、資格取得を目指し専門性を高める 

ICU経験が長い看護師の方の勉強内容は、より専門性が高くなっていると考えられます。キャリアアップを目指したいICU看護師は、上位資格の取得を目指して勉強するのがおすすめ。
代表的な資格は、クリティカルケア分野の認定看護師や急性・重症患者看護の専門看護師です。資格取得のための教育機関に入学するために受験勉強が必要になり、入学後も質の高い看護を実現する為の教育を受けます。そして資格取得後は、資格の更新も必要であり生涯教育に繋がるでしょう。

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今の職場に満足していますか?

勉強の効果がでないときの対処法は?

ここまで紹介した方法やそれ以外も、いろんな勉強方法を試したが、勉強の効果が現れにくいと悩んでいる人もいるかもしれません。自分に合った勉強方法が見つかっていない、ICUの分野自体が合っていないという場合も。
ここでは、そんな悩みを持つ方向けの対処法をご紹介します。

勉強仲間を作る

1人で勉強した方がはかどる方もいれば、仲間を作ることで勉強が進むという方もいます。
特にICUのキャリアが同じような人と、短時間で気軽なサークルのような感覚で、勉強会を開いてみるのも良いでしょう。人によって得意分野が違ったり、それぞれ異なる経験をしたりしています。経験を語り合うだけでも、有益な情報共有です。

学習アプリを活用

通勤時間や休憩時間の残りなどのスキマ時間の勉強に活用できるのが、学習アプリです。アプリは無料・有料のものがあるので、まずは無料アプリから試して、良ければ有料版を検討するのがおすすめ。
スキマ時間での勉強に使うのであれば、解剖や薬剤、疾患に関する知識など、暗記や知識確認系のアプリが効率的。アプリだけで全てを網羅できませんが、勉強を習慣化するためにも利用できるでしょう。

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本当に自分のしたい仕事は何かを考える

勉強がなかなか進まないのは、ICU看護師が自分のしたい仕事ではない可能性があります。
興味がある分野であれば勉強もはかどりますが、自分が苦手なものや興味がない分野の場合は、必要と分かっていても勉強が進まないというジレンマに陥るかもしれません。
ICU看護師を続けるとクリティカルケアの経験が積め、勉強になることが多いですが、自分のしたい仕事ができずに過ごすことは、心の健康のためにもおすすめできません。勉強がはかどらない、嫌な気持ちになる場合は、一旦自分が本当にしたい仕事について考えてみてください。

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自分にあった職場に転職する

ICU以外に本当に自分がしたい仕事があれば、それが実現できる職場への転職や部署異動を検討してみましょう。病院によっては、人事や運営の状況によってはすぐに異動することがかなわないこともあります。
その場合は、転職するのも1つの方法です。ICU看護師の経験があるとICUへの配属を提案される場合もあるので、自分がしたい仕事を明確化し、転職先にしっかり伝えておく必要があります。

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ICU看護師の勉強に関するよくある質問

ここでは、ICU看護師の勉強に関するよくある疑問について、Q&A形式でお答えします。

ICUで働きながら勉強するのがつらいときの解決方法は?

忙しないICUでの業務を終えて帰宅した後に、勉強する力は残っていないという看護師も少なくないかもしれません。その場合は、通勤時間や休憩時間の残りを活用して勉強する時間を少しでも確保して習慣化できるようにしてみましょう。記事内の「勉強の効果がでないときの対処法は?」の内容も参考にしてみてください。

ICUに未経験で入職する場合は研修を受けられますか?

日本集中治療医学会が開催する「ICUセミナー」があります。ICUセミナーには、集中治療室に配属されたばかりの医療者向けに、基本的な知識を身に付けられる初級コースも。ICUでの看護が未経験でも、基礎的な部分から学べるセミナーです。また、転職の際に研修が充実している病院を探すこともおすすめします。

出典
日本集中治療医学会「ICUセミナー(初級)」(2025年5月30日参照)

まとめ 

ICUで働く看護師は、疾患や病態生理、解剖学や生理学の知識を用いて、広い視野で患者さんの状態をアセスメントする力が求められます。継続的な学習と、日々進歩する医療に合わせた知識のアップデートが必要です。忙しい仕事の合間やプライベートの時間を割いて勉強することに大変さを感じるICU看護師も多いかもしれません。抱いた疑問はなるべく早めに解決する、まずは移動時間や休憩時間の残りといった隙間時間で勉強するといった、できる範囲から続けていけることを目指しましょう。

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この記事を書いた人
「レバウェル看護」編集部
「レバウェル看護」は累計利用者数47万人(※)を超える看護師専門の転職支援サービス。 編集部の制作体制には看護師経験者や現役看護師を交え、これまでに1,000記事以上(※)を執筆。看護師にとっての悩み・不安・疑問を一番に相談する"相談窓口"になることを目指し、医療・介護の現場で尽力している方々をサポートするためのコンテンツを発信中。 (※)2023年6月時点
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