
高齢化社会のご時世。
病院に入院するひとの年齢層も、年々高くなっていってるような気がするよね。
それと、時代にともなって、患者層は認知症の割合も高くなってきた。
看護師をしてたら、認知症のひとの症状に、悩まされることは多々ある。
現在、わたしの仕事のストレスは、50%が人間関係、残り50%が認知症といってもいいくらい認知症患者の看護は大変。
今回は、わたしが認知症患者さんに悩まされたおはなしを紹介します。
・・・だいたい入院したときからこうなるってわかっていた。
サーフローを入れたときから、予感はしていた。
「看護師さーん!点滴抜いてはるよー!!」
同室者さん、教えてくれてありがとう。
訪床したら、殺傷現場的な血だまり。
抜去さえしなければ・・・。
しなくてよかった掃除と、サーフロー再挿入と、時に拘束という仕事が増える。たぶんこれで最低30分くらいはとる。ひどい場合は拘束もすり抜けて、一人で1日に3回くらい抜くこともある。
こ、こ、このやろー・・・ってなる。
抜いちゃいけないことがわからなかった。
その気持ちは察するよ。
でもお願い、抜かないで。
特に人手の少ない日には。
気づけばベッドに誰もいない。
あ、あんなところを歩いているじゃない。
ダメですよ、ベッドで安静にしていてくださいね。
徘徊までならまだいいや。
少し目を離したあいだに、病院の外まで出て家に帰る患者さん。
家に電話したら、なんで入院してるはずのあなたが電話口に?!
もー!歩いて帰れる体力あるなら、最初から家にいたらいいじゃない。
くそ忙しいときに徘徊と行方不明で数時間バタつく。
家に帰ってくれるのは結構。
わたしの時間を返して。
そんなこんなで、残業確定。
「君もこれ食べるか?香ばしいわ、結構。」
高齢男性、訪床したら上記S。
手も持ってる茶色い物体。

お願い気づいて、それはうん〇です。
おしりから出るやつです。
食べ物ではありません。
香ばしいとか、そんなリアルな感想いりません。
少し目を話せば、周りにあるもの何でも口に入れる患者さん。
モニターコードを焼きそばのようにほおばって、しまいには着用してるおむつも、自分から出たう〇こまでも、食事と間違ってしまう。
その衝撃的映像は今でもトラウマみたいに覚えてる。
だってクッキーみたいに普通に食べてるからさ。
夜勤中。看護師2人で散らばったう〇こを掃除して、う〇こだらけになった患者の体を洗う。推定1時間くらいは要した。
いい大人が、真夜中にう○こ処理1時間。
わたしたち、真夜中に暗闇でなにやってんだか、ってなる。
認知症が進行すると、もう何が食べ物で何が食べ物でないのか、見境がなくなってしまうひともいるよね。いつ異食で喉を詰まらせるのかとヒヤヒヤする。
なので、ゾンビ映画を観ても「だから?」って思う。
普通にゾンビが人間食べてるホラー映画より、ある意味異食系認知症のほうが怖いもん。
いわゆる帰宅願望バリバリの患者さん。
入院してすぐ「帰る!」の一点張りで。
いや、あのね、今は入院してるの。治療が終わるまで帰れないの。
素直に聞き入れてくれるならまだしも、逆上する患者さんも多い。
「そんなに年寄りイジメて楽しいんか(怒)!!」
「わたしをこんなとこに閉じ込めて(怒)!!!」
すごい目つきで睨まれるけど。
もう汚物を見るような目つきでこっちをみてくる。

いやいや。
いつのまにか、看護師が「年寄りを閉じ込める極悪人」みたいな扱いになってますけど。
閉じ込めてない、あなたが救急車を呼んだから入院したのよ。
入院して治療しにきた、っていう経緯がもうわからない。
それは仕方ない。
看護師だからそれくらいわかってる。
でもね、夜中忙しいときに「帰る!」って暴れられると、こらえててもやっぱりイラっとしてしまう。
認知症が、「理解したくても出来なくなる病気」だって、誰よりわかってる。
わかってるはずなのに、怒っちゃいけないのに、イラっとすることもある。
「はぁー、またか。」ってなるときもあるし、
正直「いい加減にしろよ」って思ってしまうこともある。
高齢化社会、これからもこの看護師と認知症の戦いは終わらないんだろうな。
病院だからってなんでも看られるわけじゃない。
「どこの施設も預かってくれなくて」って、
なんか病院が最後の砦みたいに、認知症患者の受け皿みたいになってるときもある。
でも病院ってさ、認知症患者を見守れるだけのマンパワーなんてないから、結局徘徊なり自抜なり危険行動があったら、拘束とかしないといけないのよね。
わたしはそれがとてもいやなんだよね。自己嫌悪に陥るっていうか。
認知症といえど人は人。
どれだけイライラしても、「大変だから」の一言で、最悪手足を拘束するようなことは倫理的にしたくない。
・・・だからお願い。
認知症の皆様、看護師さんの言うことはできるだけ聞いてほしいな。
本当は看護師さんたちだって、患者さんたちの自由を奪うようなことはしたくないんだよ。
認知症の看護って答えがなさすぎて、本当に難しいと思うこの頃です。
マリアンナさんの公式ブログもぜひ読んでみてくださいね。
〈マリアンナさん公式ブログ『看護師になったシングルマザーのブログ』〉
https://nurse-singlemother.jp/?page_id=11
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〈イラスト:Kaoll〉
https://kaoll0719.wixsite.com/illustrator

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