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「ナース、限界きてます!」認知症患者さんの自抜、捜索、排泄処理、怒号の日々。お願い!ナースの尊厳も考えてーー!【ナースが物申す第19回】

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高齢化社会のご時世。

病院に入院するひとの年齢層も、年々高くなっていってるような気がするよね。
それと、時代にともなって、患者層は認知症の割合も高くなってきた。

看護師をしてたら、認知症のひとの症状に、悩まされることは多々ある。

現在、わたしの仕事のストレスは、50%が人間関係、残り50%が認知症といってもいいくらい認知症患者の看護は大変。

今回は、わたしが認知症患者さんに悩まされたおはなしを紹介します。

目次

「点滴とは抜くものである」

・・・だいたい入院したときからこうなるってわかっていた。
サーフローを入れたときから、予感はしていた。

「看護師さーん!点滴抜いてはるよー!!」

同室者さん、教えてくれてありがとう。

訪床したら、殺傷現場的な血だまり

抜去さえしなければ・・・。
しなくてよかった掃除と、サーフロー再挿入と、時に拘束という仕事が増える。たぶんこれで最低30分くらいはとる。ひどい場合は拘束もすり抜けて、一人で1日に3回くらい抜くこともある。

こ、こ、このやろー・・・ってなる。

抜いちゃいけないことがわからなかった。
その気持ちは察するよ。

でもお願い、抜かないで。
特に人手の少ない日には。

エンドレスな徘徊、からの、しまいには家に帰るお年寄り

気づけばベッドに誰もいない。
あ、あんなところを歩いているじゃない。
ダメですよ、ベッドで安静にしていてくださいね。

徘徊までならまだいいや。

少し目を離したあいだに、病院の外まで出て家に帰る患者さん。

家に電話したら、なんで入院してるはずのあなたが電話口に?!

もー!歩いて帰れる体力あるなら、最初から家にいたらいいじゃない。
くそ忙しいときに徘徊と行方不明で数時間バタつく。

家に帰ってくれるのは結構。
わたしの時間を返して。
そんなこんなで、残業確定。

訪床したら、う〇こを食べていた。異食系男子

「君もこれ食べるか?香ばしいわ、結構。」

高齢男性、訪床したら上記S。
手も持ってる茶色い物体。

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お願い気づいて、それはうん〇です。
おしりから出るやつです。
食べ物ではありません。

香ばしいとか、そんなリアルな感想いりません。

少し目を話せば、周りにあるもの何でも口に入れる患者さん。

モニターコードを焼きそばのようにほおばって、しまいには着用してるおむつも、自分から出たう〇こまでも、食事と間違ってしまう。

その衝撃的映像は今でもトラウマみたいに覚えてる。

だってクッキーみたいに普通に食べてるからさ。

夜勤中。看護師2人で散らばったう〇こを掃除して、う〇こだらけになった患者の体を洗う。推定1時間くらいは要した。
いい大人が、真夜中にう○こ処理1時間。

わたしたち、真夜中に暗闇でなにやってんだか、ってなる。

認知症が進行すると、もう何が食べ物で何が食べ物でないのか、見境がなくなってしまうひともいるよね。いつ異食で喉を詰まらせるのかとヒヤヒヤする。

なので、ゾンビ映画を観ても「だから?」って思う。

普通にゾンビが人間食べてるホラー映画より、ある意味異食系認知症のほうが怖いもん。

入院?わたし帰りますから

いわゆる帰宅願望バリバリの患者さん。
入院してすぐ「帰る!」の一点張りで。

いや、あのね、今は入院してるの。治療が終わるまで帰れないの。

素直に聞き入れてくれるならまだしも、逆上する患者さんも多い。

「そんなに年寄りイジメて楽しいんか(怒)!!」

「わたしをこんなとこに閉じ込めて(怒)!!!」

すごい目つきで睨まれるけど。
もう汚物を見るような目つきでこっちをみてくる。

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いやいや。

いつのまにか、看護師が「年寄りを閉じ込める極悪人」みたいな扱いになってますけど。

閉じ込めてない、あなたが救急車を呼んだから入院したのよ。

入院して治療しにきた、っていう経緯がもうわからない。

それは仕方ない。
看護師だからそれくらいわかってる。

でもね、夜中忙しいときに「帰る!」って暴れられると、こらえててもやっぱりイラっとしてしまう。

認知症患者に思うこと。できれば拘束はしたくないんだよ。

認知症が、「理解したくても出来なくなる病気」だって、誰よりわかってる。
わかってるはずなのに、怒っちゃいけないのに、イラっとすることもある。

「はぁー、またか。」ってなるときもあるし、
正直「いい加減にしろよ」って思ってしまうこともある。

高齢化社会、これからもこの看護師と認知症の戦いは終わらないんだろうな。

病院だからってなんでも看られるわけじゃない。
「どこの施設も預かってくれなくて」って、
なんか病院が最後の砦みたいに、認知症患者の受け皿みたいになってるときもある。

でも病院ってさ、認知症患者を見守れるだけのマンパワーなんてないから、結局徘徊なり自抜なり危険行動があったら、拘束とかしないといけないのよね。
わたしはそれがとてもいやなんだよね。自己嫌悪に陥るっていうか。

認知症といえど人は人。

どれだけイライラしても、「大変だから」の一言で、最悪手足を拘束するようなことは倫理的にしたくない

・・・だからお願い。

認知症の皆様、看護師さんの言うことはできるだけ聞いてほしいな。

本当は看護師さんたちだって、患者さんたちの自由を奪うようなことはしたくないんだよ。

認知症の看護って答えがなさすぎて、本当に難しいと思うこの頃です。

〈イラスト:Kaoll〉
https://kaoll0719.wixsite.com/illustrator

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〈マリアンナさん公式ブログ『看護師になったシングルマザーのブログ』〉
https://nurse-singlemother.jp/?page_id=11

〈編集部より〉

認知症患者さんのケアがいかに大変か、痛いほど伝わりますね。

マリアンナさんをはじめ多くの看護師は、決して認知症看護の実務的な大変さだけに悩まれているわけではないと思います。
もちろん認知症患者の看護は、肉体的にも精神的にも看護師を摩耗させていると思います。

ただ、看護師だからこそ、認知症患者さんのケアの基本である
「尊厳を傷つけないこと、人格を尊重することが大切」
と解っている。

だからこそ、一層苦しいのかと思います。

実際、認知症患者さんをケアする看護師の悩みに

「同じことを何回も聞かれてイライラしてしまう」

「厄介な患者さんだと思ってしまう」

というコメントを耳にする機会があります。

それはつまり、「イライラしてはいけない」、「厄介だと思ってはいけない」とちゃんと解っているんですよね。

だから辛い。

マリアンナさんも言っているように、これからますます高齢化が進みます。

今後、科学の進歩で寿命を伸ばすことに注力するなら、
それと同じだけのエネルギーを「ケアする人(看護師、介護士、家族…)」に向けなければいけないのではないかと強く感じました。

マリアンナさんが言うように、
認知症の看護って答えがなさすぎて、本当に難しい
ですね。

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