看護師の就職先の選び方!おすすめの職場や人気ランキングを紹介

2020.7.25

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「看護師の就職先には、どんな場所があるのか」と知りたい方は多いのではないでしょうか。看護師の資格を活かせる職場には、医療機関や介護施設、企業など多岐にわたります。このコラムでは、看護師の就職先のデータや、病院以外の職場をご紹介。看護師として多様な経験をしたい方、医療機関以外の就職先を視野に入れたい方は、ぜひご一読ください。

看護師の就職先の約7割は病院

看護師の就職先として「病院」をイメージする人は多いでしょう。厚生労働省の調査によると、全国にいる正看護師121万8,606人のうち、約7割が病院で勤務しています。同調査の結果にもとづく「看護師の就職先ランキング」は以下のとおりです。

看護師の就職先ランキング

1位 病院

病院に就業している看護師数は86万3,402人で、全体の70.3%です。

2位 診療所

クリニックや医院とも呼ばれる診療所に就業している看護師数は15万5,986人で、全体の12.8%です。

3位 介護施設

特別養護老人ホームや介護老人保健施設などの介護施設に就業している看護師数は8万9,270人で、全体の7.3%です。

4位 訪問看護ステーション

訪問看護ステーションに就業している看護師数は5万1,740人で、全体の4.2%です。

5位 社会福祉施設

障がい者支援施設や保育所などの社会福祉施設で就業している看護師数は1万8,897人で、全体の1.6%です。

このように、看護師の就職先の大半は病院や診療所といった医療機関です。病院には大学病院や国立の病院など大規模な事業所も多く、病棟や手術室、外来など多数の就職先があります。また、クリニックも内科や外科、眼科など診療科目が複数あるため、必然的に就職先も多くなるでしょう。

参照元
厚生労働省
平成30年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況

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病院以外の看護師の就職先

看護師の就職先は、医療機関以外の事業所も多くあります。たとえば、介護施設や福祉施設、訪問看護ステーションなども看護師の活躍の場です。また、介護施設は長期入所や短期入所、通所などサービスがいくつかあるため、就職先の種類によって、ケアの対象者やメインの看護業務が異なるでしょう。働き方についても、「日勤のみ」「夜勤業務あり」「夜勤専従」など多様です。仕事のやりがいや、身につくスキルも各々特徴があります。看護師は自身のキャリアプランやライフスタイルを考慮して職場を選べるでしょう。

6つの目的別!看護師の就職先におすすめの職場

この項目では、看護師として「経験したい」「興味がある」など、目的ごとにおすすめの職場をお伝えします。

1.福祉・介護業界に関わりたい

高齢者介護施設

老年看護の経験を積みたい方、介護の現場で看護スキルを活かしたい方におすすめなのが、高齢者介護施設。介護施設には複数の種類があり、入所型施設には、特別養護老人ホームや介護付き有料老人ホーム、介護老人保健施設などがあります。これらは、入所者に対して介護や看護、リハビリなどをメインで行う施設です。また、入所型には比較的少人数で入所者の自立支援をするグループホームや、比較的安い料金でケアを提供するケアハウスなどもあり、多様な形があるのが特徴です。通所型には、デイサービスやデイケアなどがあります。施設ごとに看護師の業務内容は異なりますが、基本的には高齢の方への看護や日常生活のサポートがメイン。老年看護の知識や看護技術が身につくだけではなく、入所者一人ひとりの生活に寄り添った看護を実践できる職場です。

障がい者福祉施設

看護師として福祉業界に関わりたい方におすすめなのが、障がい者福祉施設。就職先には就労支援センターや、放課後等デイサービスなどがあります。障がい者福祉施設は、理学療法士や作業療法士などをはじめとする他職種と連携をとりながら、長期に渡って利用者のケアにあたれる職場です。

訪問看護ステーション

主な利用者である高齢者の自宅で看護を行う訪問看護も、介護業界に関われる仕事です。訪問業務のため、一般的な入所や通所の施設とは異なり、決まった時間一人ひとりに向き合って看護に取り組めます。

2.子どもと関わりたい

保育園・幼稚園

子どもと関わりたい方におすすめなのが、小さな子どもが通う保育園や幼稚園です。仕事内容は、園児の健康管理や応急処置、感染症対策など。子どもの健康で安全な生活を守ることが、大きな役割です。就職先は各自治体の保育園や幼稚園、企業内の保育園などがあります。

乳児院・児童養護施設

乳児院や児童養護施設とは、さまざまな事情で保護者と暮らせない子どもが過ごす施設です。仕事内容は、子どもの体調面の観察や管理、応急処置、医療機関や医師との連携など幅広いものです。

3.予防医療・血液事業に関わりたい

人間ドックや健診センター

人間ドックや健診センター看護師の業務は、血液検査や採血、身体測定の介助など。就職先には、自治体の健診施設や医療機関に併設された健診センターなどがあります。主に健康な人の対応をするため、緊急対応はほぼない一方、たくさんの人を相手にするため、業務をスムーズにこなしていく力が求められる環境でしょう。

献血ルーム

献血ルームでの看護師の業務は、問診や採血、採血、抜針、献血後の観察など。業務は基本的にすべて献血に関わる内容のため、一つひとつの業務に集中して取り組みやすい職場です。

4.一般企業に所属して働きたい

産業看護師

企業に勤める看護師を、産業看護師と呼びます。業務内容は、従業員の応急処置やメンタルチェック、健康診断の実施など。基本的にデスクワークで、夜勤がある職場はほぼありません。土日が休みの職場も多いため、安定した働き方ができます。

治験医療機関(CRC)

看護師の資格を活かし、治験施設支援機関で治験コーディネーターとして働くこともできます。業務内容は、資料作成や関係者との調整、治験協力者への説明、治験時の採血などです。

医療機器メーカー

看護師の就職先には、医療機器メーカーもあります。主な業務内容は、医療機器が効果を上げるための各種検査のコーディネートや、臨床知識にもとづいた顧客サポート、手術の立会いなどです。

5.看護師の育成に携わりたい

看護師の育成に携わりたい方におすすめなのが、看護学校の教員です。看護師を養成する教育機関に勤務し、看護学生に指導や教育を行います。業務内容は、学内実習指導、実習オリエンテーション、テストの作成・採点など。看護教員になるには、看護師免許のほかに「看護教員養成講習会」や「実習指導者講習」などを修了していることや、5年以上の臨床経験など所定の条件があります。

6.高給与の職場で働きたい

給与額は事業所の経営状態や評価方針に左右されるため一概には言えませんが、一般的には美容外科や美容皮膚科といった美容クリニックは給与水準が高い傾向にあるとされています。美容クリニックは自由診療がメインのため、収益が大きくなりやすいことが要因のひとつと言えるでしょう。ただし、看護師は看護業務以外に営業ノルマが課せられる場合もあるので、あらかじめ業務内容を確認しておきましょう。

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就職先を選ぶときは自分の目標を決め手にしよう

看護師の就職先には複数の種類があり、勤務体制も多様です。看護師は国家資格を持つ職業のため、求人数が多く仕事の選択肢も広いもの。就職先で悩む場合は、「看護師として何を目指したいか」「どのような働き方を重視しているのか」といった、具体的な理想の看護師像を考えましょう。また、「看護師が働ける場所を詳しく知りたい」と考えている方は、転職エージェントに相談するのも良いでしょう。

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