
本記事では、褥瘡の滲出液について量や色、治療薬についてイラストでまとめました。ぜひ褥瘡のケアをする際の参考にしてください。
以下について解説しています!

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褥瘡の評価には、日本褥瘡学会が推奨するDESIGN-R®があります。褥瘡の重症度や進行、治癒の経過を7つの項目に分類し、数値で表します。その中の項目の1つに滲出液があります。

滲出液とは、欠損した創部から流出する組織間液です。ほとんどが血管から漏れ出した血漿成分で、炎症性物質、白血球、タンパク分解酵素などを含みます。
滲出液はまず量を見ます。確認するときは、ガーゼを貼付して評価を行います。ドレッシング材は製品によって吸収力が異なり、正確な量の評価ができなくなるためです。
評価は上記イラストのように滲出液がガーゼに付着している量で判断します。ドレッシング材の交換頻度が1日1回で対応できる場合は小文字のeとなり、1日1回以上ドレッシング材の交換が必要な場合は大文字のEになります。
▼DESIGN-R®滲出液の評価基準
滲出液が多いほど感染リスクが高くなり創部が悪化する恐れがあるため、迅速な治療が必要です。
褥瘡は滲出液の量だけでなく、色も確認して感染リスクや原因菌などの評価を行います。

正常な治癒過程では、滲出液は透明〜薄い黄色です。
それぞれの滲出液の色から考えられる要因は以下です。
正常な色と見分けがつきづらいですが、透明感のある茶褐色です。黄色ブドウ球菌の感染の可能性があります。尿瘻がある場合は漏れた成分が褥瘡に付着して炎症を起こし、漿液性の滲出液になる可能性があります。そのほか、炎症によるリンパ瘻の可能性があります。
フィブリンや炎症細胞などが含まれた綿維性滲出液や白血球や細菌などを含む化膿性滲出液があります。炎症反応の兆候であり、何らかの感染を起こしている可能性があります。
血液性または出血性滲出液の色です。毛細血管が損傷され、赤血球が存在している可能性があります。
緑膿菌などの感染の可能性があります。
スラフ(水分を含んだ黄色性の壊死組織)の可能性があります。尿瘻や腸瘻がある場合は周囲の皮膚の感染が褥瘡部分に付着して2次感染を起こし、膿性の滲出液となっている可能性があります。
抗菌作用のある銀の成分が配合されたドレッシング材を使用したときにみられることがあります。
褥瘡に使用するドレッシング材は、褥瘡を覆う被覆材で、湿潤環境を形成することで治癒を促進させます。褥瘡に応じてさまざまなドレッシング材が選択されます。ここでは滲出液の吸収性があるドレッシング材について解説します。

自重の10倍の吸収性があります。皮下組織に達する褥瘡に使用され、肉芽形成、上皮形成を促進します。
ポリウレタンフォームにソフトシリコンの粘着剤を使用しているため剥がすときの刺激が少なく、ドレッシング材交換時などの疼痛を緩和する効果があります。少量から中等量の滲出液を吸収できます。皮下組織に達する褥瘡に使用されます。
原料は昆布などの海草です。アルギネート材がもつカルシウムイオンと、滲出液のナトリウムイオンがイオン交換をすることで、ゲル化して止血効果を発揮します。
自重の25倍の吸収力があります。滲出液をゲル化します。縦の繊維で滲出液を吸収して横に広がらない構造のため、形状がくずれにくいのが特徴です。
甲殻類(カニ)の外骨格から抽出したキチンをスポンジ状に加工したものです。種類によって真皮、筋・骨に至る褥瘡に使用され、創の保護や疼痛を軽減させる効果もあります。
親水性基材は水と親和性が高く、水溶性基材と乳剤性基材があります。その中でも水溶性基材は水分を吸収して溶解するため、褥瘡の滲出液の吸収作用があります。ここでは、滲出液コントロールに用いられる外用薬について解説します。

滲出液を吸収して膨潤することで継続的にヨウ素を放出します。ヨウ素の殺菌作用により創面を清浄化するため感染コントロールに優れています。
白糖とヨウ素が主成分です。白糖の浸透圧上昇による吸収作用で、局所の浮腫の軽減作用があります。また、ヨウ素の殺菌作用もあるため感染コントロールに優れています。
滲出液の吸収作用により洗浄が容易になり、赤色期〜白色期の滲出液の多い褥瘡に用いられます。末梢血管拡張作用による血流改善作用や血管新生促進作用があります。
上記で学んだ内容から、クイズを出題します!イラストでインプットできたら、クイズに挑戦してみてください。
【クイズ①】レベル★
褥瘡の評価ツールであるDESIGN-R®は、いくつの項目で評価をする?
【クイズ②】レベル★★
褥瘡の正常な治癒過程で見られる滲出液の色は、透明〜薄い黄色である。「〇」か「×」か?
【クイズ③】レベル★★★
滲出液コントロールに用いられる外用薬のうち水分を吸収して溶解する作用があるのは乳剤性基材である。「〇」か「×」か?
【クイズ①答え】7つの項目
【クイズ②答え】「〇」
【クイズ③答え】「×」
イラストを参考に、褥瘡の滲出液についての理解を深めましょう!滲出液の量や性状が理解できると臨床でのアセスメントや看護ケアの向上につながります。ぜひ役立ててください。
今回のイラストの感想や「こんな内容が勉強したい!」など、ぜひコメントをお待ちしています。
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看護師から寄せられる“よくある質問”
Q. 現役看護師が一番稼げる科はどこ?
一般的に、高度な医療を提供する診療科や収益の多い診療科・クリニックは、高収入を得られる傾向にあります。病院だと救急救命科やICU(集中治療室)など、クリニックでは美容クリニックや人工透析クリニックなどが挙げられます。「看護師が一番稼げる科はどこ?高年収のクリニック・病院や転職のポイント」では、看護師が稼げる科を、詳しく解説しています。規模別の平均給与や、高収入な職場へ転職する際のポイントも紹介しているので、求人探しの参考にしてください。
Q. 看護師がのんびり働ける勤務先は?
病院であれば緊急対応や体力を消耗する業務が少ない外来や回復期・慢性期病棟。病院の外来やクリニックであれば重症患者の処置が少ない診療科は比較的落ち着いた環境といえるでしょう。自身のペースを大事に働きたい方は、現職の悩みを解決できるような環境・働き方を選ぶことがポイントです。「のんびり働きたい看護師向け!おすすめの職場や病院以外の仕事を紹介」では、のんびり働ける勤務先の条件や、おすすめの職場・診療科、のんびり働ける仕事のメリットやデメリットも解説しています。職場探しの参考にしてください。
Q. 看護師1年目で転職しても大丈夫?
1年目であっても転職は可能です。新卒として入職後3年以内に転職する「第ニ新卒」を歓迎する求人も多数出ている状況です。心身に不調がある場合や、職場でハラスメント・法律違反が横行している場合は、無理せず環境を変えたほうが安心です。「看護師1年目で転職しても大丈夫。病院以外の職場や好印象の退職理由を紹介」では1年目の看護師が転職したくなる理由や、仕事が辛いときの対処法、 おすすめの職場などをまとめています。新人看護師が転職に成功するコツや退職の際の注意点も解説しているので、参考にしてみてください。
Q. お礼奉公中でも転職は可能?
お礼奉公の途中でも、看護師が仕事を辞めることは可能ですが、途中で退職してトラブルに繋がるケースもあるので、辞める場合は注意が必要です。「お礼奉公中だけど辞めたい看護師へ!奨学金に関する疑問に答えます」では、「お礼奉公中の看護師は仕事を辞めても良いか」「途中で辞めると奨学金の支払いはどうなるのか」といった疑問や不安にお答えしています。また、奨学金の一括返済を求められたときや、退職を拒まれたときの対処法についてもご紹介しているので、お礼奉公がネックで前に進めずにいる方は、ぜひ参考にしてください。
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