こないだ、患者さんが突然意識を失って倒れたんですよ。
CS300(まったく意識なし)。10代男性。
見た瞬間、お、やばい。と思いました。
その時にいたのは、新人看護師とわたし。
まわりに誰もいなくて、とりあえず二人で対応しないといけない!
ふと新人を見ると、緊張して石みたいにフリーズして固まってる・・。
「おい!動くんだ新人!!」
なのでそのときは、わたし一人でドタバタ急変対応。
こっちが意識を失うかと思いました。
といいながら、わたしも新人時代は患者の急変対応でどうしていいかわからなくて、同じようによくフリーズしてました。先輩たちの素早い動きについていけないというか。
新人看護師さんはそれで当然なんです。すぐ対応できるようになるものでもないからね。
でも、実際はNsの対応で危なかった患者も救えることがある。
だから急変の対応は経験と知識が大事。
この記事では、患者が急変したときに、新人看護師に知っててほしい観察ポイントをお話しています。
患者が急変したときは状況にもよりますが、患者が心肺停止状態なら、まず呼吸と循環は維持できるように助けることが基本的に大事です。
BLS(一次救命処置)では、よく急変時のABCをよく聞きます。
ABCって何って話なんですけど、
A:Air way(エアウェイ)
気道確保はできているか。
B:Breathing(ブリーシング)
呼吸ができてるか。
C:Circulation(サーキュレーション)
心拍・血圧の維持・いわゆる循環器が機能してるか。
ってところです。
だれかが倒れて意識がない、心肺機能してないってときは、意識レベルとかはもちろん、この3つは絶対観察して対応しています。
ただし近年、急変時のABCの順番が見直しされていて、日本循環器学会では「C-A-B」の順番が推奨されています。(2020年7月現在)
http://itc.j-circ.or.jp/g2015.html
急変時のABCはもちろん、患者の意識レベルがないときは、他にもこんなところを観察したりもしています。これって病院とか、何科かによっても観察項目って違ったりするので、先輩にもちゃんと聞いてみてくださいね。
脳障害とか意識レベルどうなってるのってときは、
l 対光反射
l 睫毛反射
l 痛み刺激の反応
とか。わたしは患者さんがレベル落ちしてる時、どれくらい意識レベルが戻ったか確認したいので、意識レベルは何回も確認したりします。
ちょっとこの人、呼吸大丈夫ってときは、
l チアノーゼの有無と程度
l 呼吸状態
とかも見てる。
夜勤中いきなりHR低下でモニターアラームが鳴って、病室の部屋の電気をつけたら、怖いくらい全身チアってる人とかいたの。しっかり皮膚の色見るって大事と痛感。
あと、呼吸状態が下顎呼吸とかに移行してたら、すぐDrと家族に電話したりする。もしかしたら、数分・数時間で亡くなってしまうかもしれないから。
あと、「まさか、そっちで意識レベル落ち??」なんてときもあって、
l 血糖値 低血糖によるレベル低下疑う(測定はDr指示がいったりする病院もあります)
l まれにある精神科系のひとの演技
とかね。精神疾患のあるひとが、ときどき意識を失ったフリをしたりすることがあるんですよ。でもこの辺の演技は、痛み刺激とかですぐバレます。原因がまったく予測できないレベル低下は、低血糖とかも疑ってみてもいいかもね。
そして本気でやばいぞってときは即モニタリング。
l SPO2の変動(酸素化できてるか)
l モニター波形(致死的な波形になってないか)
l HR(低すぎたり、高すぎたりしてないか)
l 血圧(定期的にしょっちゅう図ります。)
この辺の変動をタイムリーに評価する。
といいつつ、患者の状態によって、どこをマークして観察するのかは変わります。Nsの経験値によっても(観察ポイントが?)違うときがある。でも、ABCと意識レベルの観察くらいは、1年目くらいに習得しておいてもいいかもしれないな。
看護師だったら患者の急変って避けたくても避けられない。経験も確かに必要だけど、基礎知識がないと、いざってときにチンプンカンプンになるのも事実。すべてを学ぶことはできないけど、新人看護師のあいだは、BLSレベルの急変対応はしっかりできるようにしておきたいね。
わたし自身、心肺停止した患者を蘇生して、普通にリカバリした場面を何度も見ているので、やっぱり急変対応ってすごく大事だなぁって思うんですよ。あのときNsたちが迅速に蘇生対応できてなかったら、その患者さんたちは亡くなってしまってたかもしれないわけで。
技術と知識がないと救える命も救えないのよね。
3年目くらいまでは基本のBLS・ALSを積極的に学びましょう!
マリアンナさんの公式ブログもぜひ読んでみてくださいね。
〈マリアンナさん公式ブログ『看護師になったシングルマザーのブログ』〉
https://nurse-singlemother.jp/?page_id=11
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〈イラスト:Kaoll〉
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