転倒転落は防げる!大惨事になる前にマークすべき患者さんの特徴教えます【ナースが物申す第32回】

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看護師にとって恐れるもの、それは患者さんの「転倒転落」。

予想だにせず起こり、起こってしまえば

看護師の仕事は倍増。患者さんの負担も倍増。

もうロクなことがない転倒転落。

どこの病院でも転倒転落リスクの「スケール」があるとおもうんだけど、正直あんなたくさんの項目って、普段看護しながら頭に入れておくことってなかなかできない。それに、スケールで評価して、転倒転落リスクが高いからって、絶対コケるわけでもなかったりするのよね。

この記事では、わたしがこれまで経験してきたなかで思う

「この患者さんはコケそう!」っていう特徴を紹介したいと思います。

※1※2 調査方法:インターネット調査/調査期間:2024年2月7日~2月13日/調査概要:「看護師転職サイト」を対象としたユーザー満足度調査/調査対象:男女、全国、看護師・准看護師資格保有者かつ対象看護師転職サイト利用経験者、20~29歳 107s(※1)、20~34歳 175s(※2)/調査実施:株式会社エクスクリエ/比較対象サービス:「看護師転職サイト」主要10サービス(専用サイトのあるサービスのみ・求人結果の表示ページは除く)

ADLも筋力も低いのに、活気だけはある認知症

もうね、この条件は鉄板です。

この条件にあてはまる患者さんを受け持ったら、絶対マークしてください。

転倒転落の対応してないなら、高確率でコケます。わたしの経験上。

ADLとか筋力低いのに、活気だけはあるんですよ。

でも認知症の症状から、状況判断はできない。

看護師にとって、こんな恐ろしいことありますか。

歩けないのに、歩こうとするんですよ。

“ADLもしくは筋力低下 + 認知症“

この黄金の条件は、今からコケます、って言われてるようなもんなんです。

認知症の人は、自分の体力が落ちてるってことには気づけてないからね。本人は元気なときのノリで動こうとするんですけど、実際そこまで身体は追いついてないので、ほんと「コケやすいNo.1患者」。

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検査や手術前後の患者さん

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検査や手術を控える患者さんって、検査の前処置や手術前の絶飲食で、結構体力的に落ちている人が多いです。内視鏡とかするために下剤を飲んでる患者さんとか、絶食で下剤かけるもんだから、結構いきなり血圧さがったりしてフラつく患者さんとかいます。

いつも歩けるから、「イケる」って思うんでしょうね。

検査後に起き上がろうとしてベッドから落ちてる患者さんとかもいました。

結構若いのに。

大けがにならなかったらいいんだけど、体力落ちてるときって、反射的に防御ができないから、結構なケガになったりします。

若い人でも安易にフラつくことがあるので、若いからだいじょうぶだろう、は甘いです。検査やオペ前後は体力がある人も要注意です。

頻尿系高齢者

高齢者のなかでも、体力があって、そうそうコケなさそうな人って結構いるんだけど、たまに夜中にしょっちゅうトイレに行きたい患者さんがいきなりコケることがあります。たぶん、ただでさえ治療で体力落ちてるのに、頻繁にトイレに行き過ぎてっていうのが原因って、わたしは思ってる。

夜中とかとくに、暗いなか急に起き上がるもんだから、よけいフラつきやすいのかなー。

こっち的には「この人こけなさそう」ってマークしてなかった患者さんだっただけに、コケられるとショックだったりする。そして、率直にビビる。

まさかの君かー、って感じ。

ポータブルトイレ置いてても、そのポータブルトイレに座ろうとしてコケる、みたいな人もいる。

頻尿って意外にリスク。

でもしっかりしてる人って、おむつがイヤだったりするのよね。患者さんを尊重した看護って難しい。対応はナースコール指導とかしかないのかもしれないけど。

これからADL上げますよ系患者さん

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ADLが低いだけじゃなくて、これからADL上げてくよーって患者さんも怖いです。

だって今まですこぶる安静にしてたのに、いきなり活動量を上げていくんですもの。

どんな治療をしたのか、とか、本人の体力はどれくらいあるのかにもよるんだろうけど、患者さんによってはこのADLアップが原因でコケる人が多いのなんのって。例えば安静にしてた患者さんが、ベッドサイドのポータブルトイレから、病棟のトイレまで独歩で行けるようになったときとか。いけると思ってたのに、いきなりコケたりします。

まだ、ADLアップに慣れてないのもあるかもしれない。

リハビリでADLがアップして、活動範囲が拡大するっていうのは喜ばしい反面、看護師は「コケるかもしれないな」っていう予感を持っておいたほうがいいと思うんです。日常の状態を見ながらその日のADLを評価していくのは看護師の役目ですしね。

リスクはスケールだけで図れない、個別性に応じた予想を

転倒転落のリスクって、一概に表で示されたスケールだけで評価できるものではないなーって思います。なんていうか、転倒転落のリスクが低いって評価された患者さんでも、その患者さんの状況によって突発的に起こることもあるので、やっぱりその時その時の状況をアセスメントするのが一番いいんだと思います。

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だいたいだけど、転倒転落をマークするとき、わたしは臨床で

認知レベル

活動量

筋力・体力


ADLの変化

をベースにして情報収集してます。

まぁ、細かくいえば、降圧剤や精神薬を飲んでないか、とか、病気が原因で血圧低下やレベル低下をきたしてないかとかも大事だけどね。

看護師のみなさん、明日もがんばって転倒転落を予防していきましょう。

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〈イラスト:Kaoll〉
https://kaoll0719.wixsite.com/illustrator

プロフィール
ライター:マリアンナ
20歳で未婚の母になり、子育てしながら看護学校入学。看護師になったシングルマザーのマリアンナのコラムです。
反抗期息子の子育てと看護の仕事に奮闘中。
イラストレーター:Kaoll
美学美術史学科を専攻。博物館学芸員資格取得後、イラストレーター・DJとして活動。ユニークな視点とタッチで医療・保育などからファッション雑誌、カルチャーコンテンツなど多様な分野でイラストを制作。
サイト:Kaoll
Instagram:@djkaoll
X(旧Twitter):@djkaoll
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