
臨床では医師不足をいつも感じる。
医師・看護師の経験不足ゆえの効率の悪さでイライラする。
患者が急変してるのにすぐ医師指示をもらえない。
軽症に使う簡単な点滴、薬剤の指示がほしいけどすぐもらえない。
当直で爆睡してる医者を起こして、しょうもない指示をもらわないといけない時とかあるよね。先生、いつもごめんね。
え、こんな状況でも「医者に指示もらわないといけない?」って思う場面、たくさんある。たぶん医者も「そんなことで今電話してこないでよ」って、思ってることきっとあるはず。でも法律に基づくなら、わざわざ医師に指示をもらわなきゃいけないのよね。
なんでもかんでも「医師指示も基づいて」っていう根本的なルールが、もう臨床で成り立ってないと思う。だって医師の数は少ないんだもの。医者の仕事はキャパオーバーなのよ。

だから、たとえば簡単な点滴くらいは看護師の判断で使えるとか、鎮痛剤くらいは看護師が処方を出せるとか、そういった軽い治療的な仕事が、もっと看護師にできるようになったらいいのになって思う。
保助看法では「看護師は医師の指示に従い~・・」っていうが一文ある。独占資格だけど、結局は医師の指示に基づいていないと、わたしたちは看護を提供できないことが多い。
アメリカでは「ナースプラクティショナー」っていう、医師と看護師の中間職がある。簡単な診察や治療ができて、独立もできるので、頑張って上を目指す看護師ならお金も稼げる。モチベーションも上がるよね。ナースプラクティショナーが軽症の患者なら治療できるので、その分、数の少ない医師に負担もかからない。とても効率的だと思うの。

日本でも看護師にもっと教育をして、医師が行う診察や治療ができる看護師を作ろうっていう声もあったみたいだけど、医師会の反発もあってなかなかアメリカのようにはいかないらしい。最近、看護師の特定行為研修制度っていうのも出来ているみたいだけど、結局はあれも医師指示あって初めて特定行為をできるわけなのよね。
医療の人材不足といわれながら、大きな改革がないのでなかなか問題解決されないなって思う。認定看護師や専門看護師、特定看護師っていう制度ができても、基本は「医師の指示も基づいて」だし、そこまで専門性の高い勉強して努力した看護師たちでも、せいぜい数千円、数万円の手当が付くくらい。うーん、これじゃあいつまでも発展しないな。
看護師ってさ、自立してできることがもっと増えてもいいと思う。そして、できることが増える分、対価を得られるシステムが必要なんじゃないかな。今のままでは、月数千円や数万円のために責任の重い仕事をやりますっていう看護師、ごく少数だと思うもん。
そして何より、なんでも医師に依存した仕事の進め方じゃなくて、もっと看護師が独立した仕事が増えて対価もともなったら、看護師はもっとやりがいが出るだろうし、もっと医療が発展的になるんじゃないだろうか。
日本の看護師がアメリカみたいに、もっと独立した仕事になってくれたらいいなって切に思います。
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〈イラスト:Kaoll〉
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