悩んでいる新人看護師は必見!患者さんとのコミュニケーションのコツ【ナースが物申す第119回】

看護師1年目は、看護師として患者とどう関わっていくべきか、まだ模索中の段階。患者さんや患者家族とのコミュニケーションで悩むことがよくある。この記事では、10年以上看護師を経験した筆者が考える“看護師と患者とのあるべきコミュニケーション”についてお話しようと思う。

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患者さんとの会話は最小限でいい

患者さんに体の状態を聞いている看護師

1年目は特に、患者さんと“話さなきゃ”みたいな気持ちになりがち。無理に会話を引き出そうとしたり、無駄な世間話に翻弄されたりして、患者さんとのコミュニケーションの在り方に悩んだりする。だけど看護師として働き始めて10年も経つと、患者さんとは無理に会話なんてしなくても良いって思えるようになる。
「血圧測りますね」「痛いところはないですか?」みたいな当たり前の情報収集は必要だけど、それ以上の世間話とか、患者の気持ちや不安というのは、無理に引き出すものでもないだろうと思うのね。

なんか看護学校の実習とかさ、患者さんとの関わりがどうとかこうとか勉強するし、患者さんのS情報をたくさん書かないといけないし、“患者=会話しないといけない存在”みたいに刷り込まれるじゃない。でも、臨床経験が増えてくると、コミュニケーションについてそういう風に捉えなくなってきて、逆に「患者さんとの会話なんて必要最小限で良い」っていう考え方になってくる。看護に余計な会話はいらない。丁寧に対応してたら受け持ち患者全員を観察する時間もなくなるし、必要なのはコミュニケーションというより情報収集だろうって考えるようになった。

1年目の新人看護師だと、患者さんとのコミュニケーションで悩むことがいろいろあるだろうけど、とりあえず今は患者の全身状態を把握するために必要な情報を集める。そのために必要なコミュニケーションを取る。そこだけに集中してたら良いと思う。

今の病院で満足していますか?

患者さんの「看護問題」を引き出す声かけは大事

私は患者さんと不必要に会話しないようにしているけど、しんどそうでなかなかその思いを言葉にできない患者さんがいたら、「今一番困っていることやしんどいと感じることはありますか?」って単刀直入に聞くようにしてる。そうすると結構「どうしてもトイレを手伝ってもらうのが嫌なんです…」と率直に気持ちを言ってくれる患者さんもいたりするから。

患者さんってね、看護師とどうでも良い世間話とかはしてくれるのに、一番肝心な“看護問題”に関してはなかなか自分から発信してくれなかったりするんだよね。こっちから聞かないと。

でもお話好きな患者さんだと看護と関係のない会話で終わってしまうことも多くて、これは患者さんにとっても忙しい看護師にとっても不利益なコミュニケーションになる。だから率直に「今一番しんどいことは?」って聞く。それで患者さんが「これに困っているんだよね」って教えてくれたら、そこに看護介入する。看護師と患者のコミュニケーションって、これくらいシンプルで良いんだと思う。

患者さんからのSOSに気づけるように

患者さんが困っていることに気づいた看護師

看護師って患者さんとのコミュニケーション術についていろいろ勉強するけど、要は率直に、患者さんが一番困っていることやしんどいことを引き出して、アプローチすることが大切なんだと思うのよね。だから率直に聞いたらいいじゃん、って感じ。

もちろん、いくら患者さんとのコミュニケーションはシンプルで良いといえども、患者さんが心底抱えている苦痛(死ぬことへの恐怖とか、病気を抱えて生きていく不安とか)について発信したときは、丁寧に傾聴すべきだと思う。しっかり目を合わせて、相槌を打って、共感を示す。忙しかったとしても、患者さんからのそういうSOSは、丁寧に対応すべきかな、と思う。

本当に辛い気持ちに寄り添えれば大丈夫

何も発信してくれない患者さんには、こっちから聞く必要があるけど、おしゃべり好きな患者さんに対しては、こっちから会話をシャットダウンしないといけない。

というか、臨床でお話好きな患者さんを本気で相手にすると、仕事が回らないのが現状。看護師たるもの極力クールに、余計なおしゃべりはしない。でも本当に辛い気持ちには耳を傾ける。そういうコミュニケーションの在り方が大事なんじゃないか、と思う今日この頃。

以上、「新人看護師が知っておくべきコミュニケーションのコツ」のお話でした。

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marianna

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プロフィール
ライター:マリアンナ
20歳で未婚の母になり、子育てしながら看護学校入学。看護師になったシングルマザーのマリアンナのコラムです。
反抗期息子の子育てと看護の仕事に奮闘中。
イラストレーター:Kaoll
美学美術史学科を専攻。博物館学芸員資格取得後、イラストレーター・DJとして活動。ユニークな視点とタッチで医療・保育などからファッション雑誌、カルチャーコンテンツなど多様な分野でイラストを制作。
サイト:Kaoll
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